ブライアン・シンガーによる「X-MEN」3部作から続く、X-MENの映画シリーズです。
新3部作のX-MENの第1作目の「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」は「X-Men: First Class」の邦題になります。
ファーストクラスのメンバーや設定とは若干異なりますが、ミュータントチーム・X-MENの誕生を描いた映画です。
目次
X-MEN: ファースト・ジェネレーションのあらすじ・概要
公開 | 2011年 |
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監督 | マシュー・ヴォーン |
主演 | ジェームズ・マカヴォイ |
TOMATOMETER | 86% |
マーベルを代表するミュータント・チームである「X-MEN」結成の前日章とも言えるのが、X-MEN: ファースト・ジェネレーションです。
X-MENの創始者である若かりし頃のプロフェッサーが、親友のエリックと出会い、自身の能力を使いミュータントの仲間を見つけ出していきます。
また、時代は米ソの冷戦下であり、戦争を画策しているセバスチャン・ショウ率いる、
ミュータントの集団である「ヘルファイア・クラブ」との戦いにも若きX-MENの戦士たちは巻き込まれて行きます。
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X-MENの創始者で若きリーダー:プロフェッサーX
プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)は、生まれ持ってテレパスの能力を持っており、史上最高のテレパスとも呼ばれるX-MENの創始者です。
堅物のスキンへッドおじさんというイメージが強いプロフェッサーXですが、
若かりし頃を描いた今作では、まだ髪もふさふさでイケメンで女性に対してナンパな部分もある人物です。
突然変異で論文を出す教授でもあり、CIAエージェントのモイラがヘルファイア・クラブを目撃したことから、突然変異の専門家としてお呼びがかかり協力していくことになります。
その際に、自身もミュータントであり、その能力を使い、仲間を集めたりヘルファイア・クラブと直接戦うことになり、X-MEN結成に繋がっていきます。
復讐心と良心に揺れる磁力王:マグニートー
ホロコーストの被害者でもあるマグニートーことエリック・レーンシャー(マイケル・ファスベンダー)は、磁力で金属等を操るとてつもない強い能力を持っています。
母親をナチスに所属していた、セバスチャン・ショウに殺され能力が開花したとともに激しい恨みを持ち続けており、大人になってからも一人でナチ狩りをしてセバスチャン・ショウを追っています。
ひとりでヘルファイア・クラブに無謀にも立ち向かったところをチャールズに助けられて、部分的に目的が一致するので協力していくことになります。
チャールズとは親友と言える間柄になり、復讐心だけでなく良心を持っていると諭されていますが、本人は揺れています。
敵対することになりながら奇妙な絆で結ばれる、プロフェッサーとマグニートーの複雑な関係性の始まりが今作では描かれています。
X-MEN:ファースト・ジェネレーションのメンバー
いわゆる、X-MENのファーストクラスと言われる本来のメンバーは、
- エンジェル
- ビースト
- サイクロップス
- アイスマン
- ジーン・グレイ
とプロフェッサーを指すことが多いですが、旧三部作との兼ね合いもあってか今作では若干変更があります。
エリックと出会い、ヘルファイア・クラブの存在を知ったチャールズが戦力強化のためにメンバーをスカウトしに行くという形式で、メンバーを集めに行きます。
二人を含め集めたメンバーが、X-MEN:ファースト・ジェネレーションのメンバーということです。
CIAエージェント:モイラ
モイラ・マクタガート(ローズ・バーン)は、ミュータントではなく普通の人間ですが、CIAエージェントととして、チャールズに協力を要請し、潜入等のプロとしてサポートをします。
また、ヘルファイア・クラブの面々を目の当たりにしており、ミュータントの能力や存在を理解しています。
チャールズとは公私ともに信頼し合っており、経験不足のメンバーが多い中でエージェントのしてのスキルや経験を活かし的確なサポートをしています。
変幻自在の変身能力:ミスティーク
ミスティークことレイヴン・ダークホルム(ジェニファー・ローレンス)は青い肌を持ち通常時は異様な見た目ではありますが、変身能力を有しており、性別や身長等や服装を問わずあらゆる人物に変身し成り済ますことが出来ます。
幼少期にチャールズの家に忍び込んだ際に、チャールズを騙せるわけなく正体を見破られ、それ以降は妹のような存在として一緒に過ごしてきました。
まだまだ子ども扱いをされており、自身も幼い部分が残っていますが、X-MENの活動やエリックの影響で少しずつ意識が変化していきます。
新三部作では、旧三部作で扱いが雑だったミスティークがけっこうメイン扱いになりましたね(笑)。
天才かつ心優しき野獣:ビースト
ビーストことハンク・マッコイ(ニコラス・ホルト)は、天才的な頭脳を持っていることと、獣のような足と身体能力を持っています。
自分の足にコンプレックスを感じており、同じく見た目にコンプレックスを持っていたレイヴンと惹かれ合います。
レイヴンの血液から、見た目を抑制させる血清を開発し、自身に試したところ能力が逆に増加してしまい、獣化が進んでパワーアップしてしまいます。
そうなったことで、皆がよく知るイメージのビーストに変化しました。
ビーストの名に恥じない身体能力での戦闘の他に、卓越した頭脳を駆使した兵器や装置を作り、チームに貢献しています。
破壊光線を放つ:ハヴォック
ハヴォックことアレックス・サマーズ(ルーカス・ティル)は、オプティックブラストと言われる破壊光線を発射する能力を持っています。
能力の制御に難がありましたが、チャールズたちとの特訓で扱いがうまくなり、攻撃力を持つメンバーとして活躍します。
名前からわかる通り、サイクロップスことスコット・サマーズと兄弟でありその設定は、
「X-MEN: アポカリプス」で引き継がれていることが分かります。
ですが、本来はハヴォックの方が弟の設定であったので、映画版では兄と弟の設定が逆になっています。
口から振動破を放つ:バンシー
バンシーことショーン・キャシディ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)は、口から高振動派、超音波のソニック・スクリームを出し、空を飛んだり、ソナーの役割や音で敵を攻撃する能力を持っています。
本来は初期メンバーではないですが、映画版では初期メンバーとして登場します。
また、サイリーンという同じような能力を持つ娘がいて、旧三部作に親子という設定かは不明ですが登場しています。
生存適応能力:ダーウィン
ダーウィンことアーマンド・ムニョス(エディ・ガテギ)は、適応能力が異常に発達したと言える能力を持っています。
水に入ればエラが出現したりと、生き残るために最適な姿に変化する能力です。
メンバーとしてスカウトされましたが、活動前にセバスチャン・ショウの襲撃を受けた際、勇敢に立ち向かいますが生存適応しきれずに命を落としてしまいます。
個人的にダーウィンが死ぬシーンは何か好きです。
天使よりは蠅っぽい:エンジェル
エンジェル・サルバドーレ(ゾーイ・クラヴィッツ)は、昆虫のような羽を持ち飛行することが可能です。
また、毒のような強酸性の痰みたいな唾を吐く能力で攻撃も出来ます。
全くもってエンジェル感がないのですが、予想通りビビったのか、損得勘定が働いたのか、恐らく両方かもしれませんが、ヘルファイア・クラブに寝返ることになりました。
いわゆる、天使の羽を持つエンジェル、アークエンジェルとは違うキャラクターです。
最大のヴィラン:セバスチャン・ショウ
最大の敵、ヴィランはセバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)です。
セバスチャン・ショウ自身もミュータントであり、エネルギーを吸収する、吸収したエネルギーを放出するという能力を持っています。
昔はナチスに属しており、エリックの母親を殺した張本人です。
また、能力のため年齢不詳の人物で、米ソ冷戦を裏で操り、ミュータントが支配する世界を作ろうという野望もあります。
いろんな意味でエリックに影響を及ぼした人物とも言えます。
セバスチャン・ショウ率いるヘルファイア・クラブ
X-MENの前に立ちふさがるのが、ヘルファイア・クラブというミュータント集団です。
米ソの冷戦を煽りキューバ危機を誘発させ、戦争を引き起こそうとしています。
また、リーダーのセバスチャン・ショウはエリックの仇でもあります。
セバスチャン・ショウ率いる、ヘルファイア・クラブのメンバーは後から加入するエンジェル以外では、
- エマ・フロスト
- アザゼル
- リップタイド
になり、それぞれ強力な能力を持つミュータントです。
セクシー担当テレパス:エマ・フロスト
エマ・フロスト(ジャニュアリー・ジョーンズ)は、X-MENでは、お馴染みのキャラクターですね。
ヴィランだったり仲間だったり、セクシー担当だったりといろいろ忙しいキャラクターです。
今作では、セバスチャン・ショウの右腕としてテレパスの能力を使って活躍しています。
新X-MENシリーズで継続して出てくるのかなって思うような演出もあったのですが、今のところそうではない感じで少し残念ですね(笑)。
悪魔的テレポーター:アザゼル
アザゼル(ジェイソン・フレミング)は、悪魔的な見た目を持つテレポーターです。
瞬間移動のような能力を持っています。
ナイト・クローラーの赤色版と言ってもいいですね(笑)。
竜巻発生能力:リップタイド
リップタイド(アレックス・ゴンザレス)は、手から竜巻を発生させる能力を持っているミュータントです。
アザゼルとともに襲撃部隊として、ヘルファイア・クラブの一員として活動しています。
能力は派手ですが、扱いは地味です(笑)。
X-MEN: ファースト・ジェネレーションのネタバレ・感想
旧三部作と繋がりを保っているスピンオフとも言える作品であり、X-MEN結成とチャールズとエリックの関係に対する前日章と言える作品です。
ですから、旧三部作の感じに繋がるような調整も入りつつ、新三部作の独自カラーも入ってきてる感じですね。
ウルヴァリンもメンバー集めの時に出てきますしね(笑)。
実際には、旧三部作よりポップな仕上がりになっていて、なんか旧三部作に漂っていた陰気臭さが払拭されていて、良い出来になっていると思います。
仲間集めやトレーニングなどは、観ていて楽しいですしね。
チャールズとエリックの相容れない考えや行動で決別していくまでの流れが描かれており、絆はあれど敵対しているという愛憎の複雑な関係がX-MEN: ファースト・ジェネレーションを観るとわかります。
ある意味で、エリックが主役の映画ですね。
実際、エリックがバンバン復讐していく映画も観てみたいものです(笑)。
>映画のX-MEN: ファースト・ジェネレーションはX-MENの始まりと共に、ブラザーフッド・オブ・ミュータンツの始まりも描かれており、両者の決別と旧三部作での敵対の説明としてもしっかりと役割を果たしています。
映画:X-MEN: ファースト・ジェネレーション、オススメ!
実際、X-MENの旧三部作を観ていなくても全然問題ない作品だと思います。
また、それぞれのキャラクターの描き方は断然ファースト・ジェネレーションのがうまく出来ていると思います。
プロフェッサーやマグニートーがお爺ちゃんの感じしか映画で観ていなかったので、若くアクティブに動く二人と、まだ協力関係にある状態を観るのは楽しいです。
この若き二人が、ああなんのか?ってな感じもしますが、人間変わるもんですからね(笑)。
旧三部作に比べてエンターテインメント性が格段に増している印象ですし、陰気臭くないのが個人的には好きな部分です。
X-MENは差別などのテーマを扱ったり、葛藤を描くみたいなのがあるから陰気臭い部分が生じるのはわかります。
ですが、あまりそっちに傾斜されるとしんどいわってのがあったので、X-MEN: ファースト・ジェネレーションは良い具合です。
とにかく、百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」、オススメです!
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