「スパイダーマン:ホームカミング」は、何度も映画化され、リブートされているスパイダーマンシリーズとは少々趣が違います。
壮大なクロスオーバーシリーズMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に属する作品として制作されました。
「シビル・ウォー」で、登場したMCU版スパイダーマンの単独初作品が、スパイダーマン:ホームカミングです。
目次
映画:スパイダーマン:ホームカミングのあらすじ・概要
公開 | 2017年 |
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監督 | ジョン・ワッツ |
主演 | トム・ホランド |
TOMATOMETER | 92% |
シビル・ウォーでデビューした現代っ子のスパイダーマンは、トニー・スタークの弟子的な立ち位置にいます。
スパイダーマンのピーター・パーカーは、まだまだティーンエイジャーの高校生です。
トニーやハッピーから、子ども扱いされていますし、本当にまだ子供です。
ピーターは、ヒーロー活動や特訓を地道にして報告をしていますが、あまり相手にされていません。
トニーから早く認めてもらいたい気持ちを募らせるピーターですが、ヒーローとしてだけでなくまだ一人前の大人にもなり切れていなく未熟です。
ヒーローとして、ひとりの人間としてピーター・パーカーが成長していく過程をヒーロー活動やヴィランとの戦い、恋愛、家族や友人関係、トニーとの師弟関係を通してみることができます。
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トム・ホランドのスパイダーマンが愛らしい
人気者のスパイダーマンですから説明不要でしょうが、スパイダーマンことピーター・パーカーをホームカミングでは、トム・ホランドが演じています。
ティーンエイジャー丸出しの、はしゃぎっぷりと、まだ子供らしい可愛らしさ。
ピーター・パーカーのイメージ通りの、お喋り調子乗りキッズ感がスゴイ出ていて好きです。
散々映画化されてきていて、フレッシュさをピーター・パーカーにもたらすのは難しいかなとも思いましたが、フレッシュです!
しかも、ようやく待ってました!、的なピーター・パーカーだと個人的には思います(笑)。
本当に心の底から、親愛なる隣人、スパイダーマンを感じることが出来ましたね。
スパイダーマン:ホームカミングの主要な登場人物
スパイダーマン:ホームカミングの主役である、ピーター・パーカーは、シビル・ウォーでトニー・スタークにスカウトされる以前から、ヒーロー活動をしていました。
シビル・ウォーでの活躍から、トニーが制作したハイテクなスーツを貰って俄然やる気を出していて、アベンジャーズ入りを狙っています。
トニーに認められたい気持ちが空回りしていて、まだまだ未熟な印象はありますし、ヒーロー活動以外にも恋だったり学校での生活だったりで悩みも抱えていますが、明るくフレッシュなティーンエイジャーっぷりで楽しく観ていられます。
アイアンマンことトニー・スタークも登場!
ピーターをスカウトしたトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)も登場しますし、アイアンマンとしても登場してくれて嬉しい限りです。
ピーターに高い期待を寄せているものの、まだ幼く、責任感やヒーローとして活動していく上での覚悟や重要性をしっかりと理解できていないと感じています。
時には兄のように、父のように、ユーモアや皮肉を織り交ぜて絡むトニーは最高です。
あと、ダウニーの華や存在感はやっぱスゴイし、トニー・スタークが出てるだけでスゴイ得した感じがします(笑)。
家族とクラスメートたちの設定も変更されている
けっこう家族とクラスメートの設定が変わっている印象を持ちました。
まず、親友でデブでナードなネッド(ジェイコブ・バタロン)が、いい味を出していますし、サイドキックとは言えないけれど、相棒的なポジションでもありますね。
そして、メイおばさん(マリサ・トメイ)がセクシーな熟女に変わっています。
ピーターがこれまでの作品より幼く見えるので、若返ってもあまり違和感は感じませんね。
そして、MJはゼンデイヤが演じており、今までとは違うMJ像を今後は見せてくれそうです。
フラッシュがなんかインド系のナヨナヨした感じになってしまったのは個人的に残念です。
従来通りピーターを小バカにして絡んでくるんですが、なんか説得力がない。
やっぱフラッシュは、ゴリゴリのアメフト、ジョック野郎にして欲しいです。
ヴィランは、怪人・バルチャー
メインヴィランは、マイケル・キートンが演じるエイドリアン・トゥームスことバルチャーです。
スパイダーマンがシビル・ウォーの流れで紹介されているのに対して、バルチャーはアベンジャーズでチタウリに破壊された街の廃品回収業者だったという繋がりが面白いです。
確かに、現実で破壊されたら修復なり回収は必要になりますのでいいアイデアですね。
しかも、バルチャーはピーターが好きな憧れのマドンナであるリズの父親でもあり、別の意味での緊張感も与えてくれます。
マイケル・キートンはとにかくいい味出してますし、バットマンやバードマンなど羽があるヒーロー系列に縁がありますね(笑)。
関係ないし別人なんですが、廃品回収員の髭の人がヴェノムのトム・ハーディになんか見えてしまう(笑)。
スパイダーマン:ホームカミングのネタバレ・感想
何度も映画化されているスパイダーマンですし、「アメイジング・スパイダーマン」の記憶も新しいので、またかと思った方もいるでしょう。
ですが、MCU版というかスパイダーマン:ホームカミングは、フレッシュな作品ですし、一番スパイダーマンらしいと感じます。
また、スパイダーマンでの醍醐味である葛藤や叔父ベンの死などを今回は省略したのも成功だと思います。
もうそこらへんは乗り越えていて、自警団レベルからスーパーヒーローとしてどうすべきかという葛藤に転じたのは怠さがなくて良かったです。
トニー・スタークとの関係は面白く、MCUの世界を新たに広げています。
また、ティーンエイジャーとしての青春ドラマとしても面白く、個人的にはスパイダーマンにならなくても、トム・ホランド演じるピーター・パーカーの青春映画としてだけでも観賞できると思います(笑)。
スパイダーマン:ホームカミング、オススメです!
サム・ライミ版スパイダーマンから始まったスパイダーマンの映画化というようなイメージで、飽和した感があったスパイダーマンも見事に復活を遂げたといってもいいでしょう。
スパイダーマンはアベンジャーズの一員としても今後のMCUでの活躍も期待できますし、単独第2作品目となる、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」の公開も決定しています。
今後も目を離せない、スパイダーマンとMCUですね!
MCU版スパイダーマンとも言える、スパイダーマン:ホームカミングですが、スパイダーマン単独作品としても1番のお気に入りです。
それぞれ過去作品も良いと思いますが、自分の中で一番しっくりきたスパイダーマンがトム・ホランド演じるピーター・パーカーと感じます。
く楽しくて可愛らしいスパイダーマンが観たい方は、ホームカミングが一番適しているかもしれません。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「スパイダーマン:ホームカミング」、オススメです!
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