「ジョー、満月の島へ行く」は、トム・ハンクス主演のコメディ映画です。
日本でも有名で人気なトム・ハンクスですが、劇場公開がなかった作品だそうです。
また、ジョー、満月の島へ行くは、トム・ハンクスとメグ・ライアンの共演第1作目でもあります。
目次
映画:ジョー、満月の島へ行くのあらすじ・概要
公開 | 1990年 |
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監督 | ジョン・パトリック・シャンリィ |
主演 | トム・ハンクス |
TOMATOMETER | 62% |
映画のジョー、満月の島へ行くは、パッとしない会社員のジョーが余命半年と宣告されて会社を辞めます。
急に寿命が半年と言われたジョーのところに、大企業の社長がやってきます。
ある大企業の社長であるグレイナモアの話によると、レアメタルが存在する南の島があり、
その島の住民にレアメタルを貰う交換条件に火山に飛び込む生贄を要求されているということでした。
グレイナモアはジョーに生贄になってくれと頼み、ジョー自身もどうせ半年の命と快諾します。
ジョーは、グレイナモアの支援を得て生贄になるために島への冒険に出かけるのです
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余命半年の男:ジョー・バンクス
元消防士で医療工業系の大きな会社の宣伝部に勤める冴えない男ジョー・バンクス(トム・ハンクス)は、監獄のような会社や汚い通勤や労働環境、口うるさい上司に対しストレスをため込んでいます。
また、体調が芳しくなく不調ということもありやる気も精気もない状態です。
昼休みに病院に行き、医者に不調の原因が、脳に雲がかかっていると言われ、珍しい不治の病と宣告されます。
余命も半年ほどと言われますが、今調子が悪いのはストレスによるものだといわれます。
残りの人生は旅にでも出て楽しめと医者に言われ、あてがあるわけではないですが会社を辞めることにします。
病院から出て、通行人が連れている犬と飼い主にハグするシーンはなんかいいですよね。
余命宣告後、口うるさい課長に対して会社を辞めると告げるキレっぷりのシーンはある意味一番の見どころと言えます。
軽い暴走したり、今までの不満をぶちまけるシーンのトム・ハンクスは良いですし、
ジョーとしても今までの冴えない自分との決別でもあります。
メグ・ライアンが3役こなした3人のヒロインたち
ジョー、満月の島へ行くのヒロインは、メグ・ライアンです。
しかも、ジョーと関わるヒロインは3役有り、3役ともメグライアンが演じています。
- ジョーの同僚のディーディー
- グレイナモアの娘のアンジェリカ
- アンジェリカの妹のパトリシア
の、キャラクターが異なる3役を演じており、トム・ハンクスと良い相性です。
ディーディーはジョーが思いを寄せるちょっと天然っぽい女性です。
アンジェリカはちょいクールな女性ですが、面倒見がよく仲良くなります。
パトリシアは、ジョーとともに島に行くことになる女性です。
生贄にスカウトされて冒険の準備!
仕事辞めるキレキレの勢いから、人が変わったようにディーディーを食事に誘い楽しみましたが、
自宅で夜の楽しみの前振りに余命半年と告げるとディーディーは去っていってしまいました。
翌日、仕事は辞めたし、医者が言うように旅に出る金もないジョーは自宅で黄昏ていました。
そこに、大企業の社長であるグレイナモア(ロイド・ブリッジス)がレアメタル(ブブルー)のためにある島(ワポ二・ウー)の生贄になってくれと頼みに来ます。
ヅケヅケとモノを言うグレイナモアですが、ジョーを診断した医者からの情報(グレイナモアの主治医でもある)と元消防士の勇敢さを見込んで依頼しに来ました。
ワポ二・ウーの住人たちは火山を恐れており、100年に一度生贄を捧げないと島が沈むと信じています。
もうすぐ100年が経つので住民は怯えていますが、火山に自ら飛び込もうという人間はいません。
ブブルーの交渉権を得るために生贄を用意するとしたグレイナモアはジョーに白羽の矢を立てたわけです。
ただアパートで死ぬよりと快諾したジョーにクレジットカードを自由に使っていいと渡し、ジョーは島に行くための準備を行います。
生贄になるためにジョーは島(ワポ二・ウー)への冒険に行く
金持ちのスポンサーがついたジョーは運転手のマーシャルと旅の準備の買い物に行きます。
長い旅になるので、服や必要なものを買い出しに行きます。
マーシャルの助言とグレイナモアのカードを駆使して、あらゆるものを買いまくるシーンは楽しいですね。
旅で頼りになるのは自分と手に持つだけという販売員の言葉の通りに、勧められたスチーマー・トランクは大活躍ですし、
けっこう買ったものは役立ちます。
島に向かう準備の過程でカルフォルニアでアンジェリカと出会い、島への船旅でパトリシアと出会うことになります。
映画:ジョー、満月の島へ行くのネタバレ・感想
個人的に昔、インフルエンザで死にかけていた時に深夜テレビで観た映画でして、その時は途中で意識を失ったので、
DVDを買い観なおしたという経緯があります(笑)。
会社でキレていたシーンだけが印象に残っていたので、生贄になるために冒険に出るというのは驚きましたね。
けっこう、島へ行くまでのトム・ハンクスとメグ・ライアン演じるアンジェリカとパトリシアとの、
心の触れ合いが多く描かれている印象です。
でも、キャスト・アウェイよろしくというか島に着くまでに死ぬ可能性もあるぐらいの漂流・遭難もしますけどね(笑)。
コメディなんで、火山に飛び込む、生贄になる、ことへのオチの付け方もコメディらしいし、ハッピーエンドです。
どうやって切り抜けんだと期待しているなら裏切られますが、そもそもスリルとかハラハラ感を楽しむ映画ではなくコメディですから、良いでしょう。
昔話風の演出がなされており、信念をもって真剣に死ぬ気で物事に当たれば活路が開ける的な強引な解釈もできます。
映画:ジョー、満月の島へ行く、不思議な映画!
不思議なコメディ映画のジョー、満月の島へ行く、ですが、
トム・ハンクスとメグ・ライアンはこの作品から共演が始まったという貴重な作品ですし相性いいですよね。
冴えない男が余命半年になり、金持ちの男に生贄を依頼されて出掛けると、
これだけ聞いたらコメディ感はありませんが、全編通してコメディタッチで話は進んでいきます。
まぁ観ていくと島についてからがオマケ感もある映画ではありますが、意外と島民も多く金かけてるなって感じです(笑)。
島についてからも結構のんびりしてますし、ジョーは自分の意志で飛び込む気満々ですからね。
飛び込む前になぜか、パトリシアと結婚するけど。
人生はやってみないとわからないって言う感じがテーマの不思議な映画のジョー、満月の島へ行く。
あとは、セカンドオピニオンは大事ということですかね。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「ジョー、満月の島へ行く」、観てみてね!
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