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【クロッシング・デイ】実話ベースの地味だけど良作のクライム・ムービー!

クロッシングデイのイメージ

クロッシング・デイ」は原題が「What Doesn’t Kill You」というクライム映画です。

監督のブライアン・グッドマンの経験を基に制作された半自伝的映画でもあります。

地味な作品なんですが、主演は豪華で話もまとまっていて良作です!

映画:クロッシング・デイのあらすじ・概要

公開2008年
監督ブライアン・グッドマン
主演マーク・ラファロ
TOMATOMETER65%

監督のブライアン・グッドマンは脚本も出演もしています。

治安が悪いといわれるサウス・ボストンが舞台であり、犯罪が生きていく手段であった少年二人が、そのまま犯罪の道を進んで人生を歩んできているという話です。

下っ端であり、危険を犯して金を稼いでも、上納金で持って行かれて常に金がなく、金を得る手段を考えています。

いろいろなしがらみや幼少のころから犯罪という選択肢しか持てなかった二人はどんどん過激な犯罪に向かっていきます。

二人はどうなるのか、人生とは、大事なものは何かを考えさせる作品になっています。


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ブライアン・グッドマンの実体験を基にした過酷な環境

泊めてもらうブライアン記事内の画像は「IMDb」から引用

まだ、10代のころの二人が少し描かれています。

盗みをして日銭を稼いでいるようでしたし、帰る家もないような模写があります。

ブライアン・グッドマン監督の実体験から作られているので、実際にこのような過酷な環境であったのでしょう。

盗みなどの犯罪をこなしていく上で、街の裏の顔役に目をかけられて、アウトローへの道へ突き進んでいきます。

主人公の二人は、悪人というより犯罪をして生きていくのが日常であったという感じがして、自分たち自身も、こういう生き方以外になにができる?というあきらめにも似た感情を抱えながら生きているように思えます。

クロッシング・デイの主要な登場人物

主人公のブライアン記事内の画像は「Rotten Tomatoes」から引用

クロッシング・デイの主人公は、二人います。

監督自身がモデルであろうマーク・ラファロ演じるブライアン

相棒であるイーサン・ホーク演じるポーリーです。

幼少のころからコンビの二人の絆は強く、お互いにリスペクトしあっていて、犯罪を通じている関係では考えられないほど信頼し合っています。

ブライアンは家庭を持っていて子供もいます。

ポーリーは、独身で気ままですが上役や今の暮らしに対してフラストレーションを溜めています。

ブライアンも同じく不満を持っており、金や生活、家庭でのストレスもあり、苛立ちを募らせています。

二人は、金のために犯罪を重ねており、ある事件で収監されてしまいます。

出所後の決断が二人の運命を分けていくことになります。

二人の上に立つ街のボス

ボスのパット記事内の画像は「Rotten Tomatoes」から引用

二人を仕切る街のボスを監督のブライアン・グッドマンが演じています。

妙な迫力がありますね。

子供のころからブライアンとポーリーに目をかけてきた恩がありますが、いつまでもガキ扱いのような状態に二人は不満を持っていて、隠れていろいろやっています。

ボス自体が先に別件で収監されたこともあって、独立を画策していた二人も収監されて刑務所で再会を果たします。

ボスは欲深く悪い奴ですが、二人に対してはそこそこ寛容な姿勢を見せていました。

ですが、ボスがいることで二人は生活苦になっているのも事実で複雑な関係でもあります。

ブライアンの家族

ブライアンの家族記事内の画像は「Rotten Tomatoes」から引用

ブライアンは幼馴染のステイシー(アマンダ・ピート)と結婚しており、二人の息子がいます。

ステイシーとはブライアンの生活や家業のことで荒んでいるので衝突をしていますが、心底惚れているのか完全に離れはしません。

息子二人は、長男は思春期で難しい感じはありますが、ブライアンに対しても愛情を持っています。

次男は、ブライアンが好きで楽しそうにしています。

ブライアンも、本来は妻を愛し息子を愛しています。

収監され、更生を誓ったブライアンは家族といたい気持ちと、家族といるには金が要るという葛藤で悩みます。

家族がいるいないが、ブライアンとポーリーには大きな違いがあるように思えました。

映画:クロッシング・デイのネタバレ・感想

刑務所で再開した3人記事内の画像は「Rotten Tomatoes」から引用

この作品は、好きですね。

何が良いってやっぱ絶望が見えるところです。

コカインをブライアンとポーリーは捌く仕事に手を出して、そこそこ儲けるのですがブライアンはハマってしまいます。

あのコカインの模写がスゴイ好きですね。

なんか粘っこく、空気がまとわりつくような感じと快感と引き換えの絶望感が秀逸です。

ブライアンの方がヤバいなって思わせておいて、家族もいて悩むというのもまたリアルでいいし、最後の決断で良かったなブライアンと思わせられます。

あと、ストーリー関係なく好きなのは、ブライアンとポーリーが相手と打ち合わせするときに、明日なって言っただけだったり、会っても簡潔に一言二言で簡潔に済ます感じが何か好きです。

現金輸送車は襲わない

冒頭と終盤 に入る、現金輸送車を襲うシーンがあります。

ブライアンは現金輸送車を襲うことを度々提案していましたが、冷静なポーリーに絶対成功しないと言われていました。

なぜ、現金輸送車を襲うという発想かというと、成功してしまえばコソコソとケチな犯罪をしなくて済むという一発逆転が見込めるからです。

ですが、失敗したら塀の外には出られないであろうリスクがあります。

出所後、以前より厳しさが増した状況でポーリーから、現金輸送車を襲う話を持ちかけられます。

ブライアンは悩んだ末に降り、家族といることを選択します。

その決断は正しいと言うポーリー。

ですが、ポーリーは成功してみせると言い決行し、二人は別の道を選択します。

犯罪者だが悪人ではない

誤解を生みそうですが、やってることはクソ犯罪行為なんで擁護はできません。

ですが、環境というか致し方ない感じも強く受けます。

もちろん、そのような環境であっても犯罪を選択しない人の方が多いのでしょうが、ブライアンとポーリーを根っからの悪人とは思えません。

ブライアンとポーリーは愛情を持ち、相手を思いやれる人間であるがゆえにこのようなことになってしまったことへの、あきらめや悲壮感を感じます。

また、ある種の覚悟も感じますね。

ブライアンはコカインやったり銃撃受けたりとかなりハードな感じもあり、やはり犯罪者ではあります。

ポーリーもけっこう過激な面が強いですしね。

ですが、刑務所で幼児をレイプした犯人が収監されたら、二人でボコりにいくとか、お互いをかばい合うとか根っからの悪人ではなく、生活のための犯罪と割り切っているようにも思えました。

クロッシング・デイ、オススメです!

若き日のポーリーとブライアン記事内の画像は「IMDb」から引用

ブライアン・グッドマン監督のクロッシング・デイは実話ベースの良作です。

実話ベースだけあってリアルです。

サウス・ボストンの感じや犯罪を現実に知っているわけではないですが、リアルに感じることが出来る作品です。

また、人物、キャラクターをしっかり描いていて感情移入できます。

話のテンポも良く、良いサイズ感の話と規模なのでまとまっていて綺麗に出来ています。

あとは、マーク・ラファロとイーサン・ホークが素晴らしいし、この二人を観ることだけでも価値があります。

とにかく百聞は一見に如かずですので、

言いたいことは、

「クロッシング・デイ」、オススメです!


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