現在のスケートボードに通じる礎を築き、当時では革命的なムーヴメントを巻き起こし伝説と化したチームがあります。
それが、「Z-Boys」です。
伝説のスケートボードチームと言われる、Z-Boysに迫るドキュメンタリー映画が、
「Dogtown and Z-Boys」になります。
目次
映画:「Dogtown and Z-Boys」の概要
公開 | 2001年 |
---|---|
監督 | ステイシー・ペラルタ |
主演 | ZEPHYR SKATEBOARD TEAM |
TOMATOMETER | 92% |
Z-Boysのオリジナルメンバーである、ステイシー・ペラルタが伝説を残したが空中分解したチームの真実を伝えるために制作したドキュメンタリーです。
オリジナルメンバーを可能な限り集め、メンバーが当時の状況や思いを語ります。
また、周辺の関係者も登場し詳しい話が聞けるので、70年代のカルチャーやスケートボードについての文化の理解ができます。
Z-Boysとは、どのように生まれ、どのように解散したのか。
Z-Boysが伝説と言われるのは、何故なのか。
彼らが、今も多くの人々に影響を与え、尊敬されているのが伝わるドキュメンタリー作品です。
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DogTown :ドッグタウンとは?
ドッグタウンとは、南カリフォルニアのサンタモニカとヴェネツィア地区の通称です。
サーフィンが盛んに行われており、強烈な個性とエネルギーを持った地区です。
この強烈なローカル・ルール満載な地区に、
- ジェフ・ホウ
- スキップ・イングロム
- クレッグ・ステシック
の3人が、サーフショップのZEPHYRを開きます。
ZEPHYRはサーフチームとしての面もあり、波がない時の遊びや暇つぶしでスケートボードもやっていました。
ZEPHYRによく来て溜まってた子供たちの中で、サーフィンの腕が見込まれてチーム入りした面々を選抜して、スケートボードのチームとして立ち上げたのが、
「ZEPHYR SKATEBOARD TEAM」であり、伝説となるZ-Boysです。
伝説のチーム:Z-Boysのメンバー
Z-Boysのメンバーの中でも有名な3人の偉大なスケーターがいて、ドキュメンタリーの中でも中心に据えられています。
その3人とは、
- ステイシー・ペラルタ
- トニー・アルバ
- ジェイ・アダムス
です。
後にハリウッドで映画化された「ロード・オブ・ドッグタウン」でもこの3人が中心に脚色はありますが、描かれています。
ロード・オブ・ドッグタウンには、オリジナルメンバーも大きく関わっていますし、ステイシー・ペラルタは脚本にも携わっています。
3人を含めて、元チームのメンバーの11人のインタビューに成功したことも、ドキュメンタリーが成功した理由でしょう。
日本人のショウゴ・クボもオリジナルメンバー
伝説のスケートボードチームのZ-Boysには、日本人のメンバーもいます。
ショウゴ・クボさんです。
残念ながら、2014年に亡くなってしまいましたが、日本と縁がないようなジャンルの作品と言うか、伝説の中に日本人がいたのは驚きです。
インタビューでも、けっこう話してますし、スケートボードをしている当時の姿も見られます。
ロード・オブ・ドッグタウンにも、しっかりとショウゴ・クボは配役されていましたが、全然顔も雰囲気も似てない俳優でしたね(笑)。
革命的で衝撃的なZ-Boysのスタイル
Z-Boysが出現するまでのスケートボードはフィギュアスケートのようであったそうです。
直立的なスタイルで、型通りの技を披露するだけといった感じです。
Z-Boysは、サーフィンのスタイルをスケートボードに取り入れており、
スタイルこそすべてだ!という価値観で、とにかく低く攻めていましたし、自由かつ攻撃的でした。
彼らにとっては、当たり前でも当時では異質であり、衝撃的かつ革命的でありました。
滑りだけでなく、彼らのファッションや振る舞いが多くの人々に影響を与えており、それは現在でも途絶えていません。
ドッグ・ボウルの先駆け!プールでのスケート!
いわゆる円形のスケートボードでよく見られるボウルというものが当時はなく、また平面でのスケートという考えが主流でありました。
Z-Boysは、スケボーにもサーフィンのような波を求めており、水不足で空になったプールに目をつけます。
当時は、円形のプールがよくあったらしく、勝手に忍び込んで滑ったり、水を抜いたりしてスケートをしたそうです。
警察の追われたりもありながら(笑)。
最初に、プールで滑り出したのがZ-Boysであり、スケボーの技の向上や可能性の拡大に大いに貢献したのです。
Dogtown and Z-Boys、オススメです!
Dogtown and Z-Boysはドキュメンタリー映画ですので、インタビューや当時の映像がメインになりますが、退屈させない作りになっています。
インタビュー内容が面白いというのもありますが、とにかくカッコいいんです。
スケートボードに興味がない方でも楽しめると思います。
確かに、ドキュメンタリーであり、Z-Boysは空中分解して短い期間の活動であったり、それぞれの人生での成功やトラブルの部分も語られており、手放しで楽しめるという内容だけではない部分があります。
ですが、それを含めてZ-Boysの真実です。
ロード・オブ・ドッグタウンが作られるキッカケにこのドキュメンタリーはなっていますし、今作やメンバーがロード・オブ・ドッグタウンに深く関与しています。
ですから、ロード・オブ・ドッグタウンを観て興味を持った方も、Dogtown and Z-Boysを観てみると良いかもしれません。
逆にドキュメンタリーを観てから、観るのも予備知識の学習として全然アリだと思います。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「Z-Boys」、超カッコいい!
ということと、
「Dogtown and Z-Boys」、オススメです!
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