「ロード・オブ・ドッグタウン」は、伝説のスケートボードチームチームである、
「Z-Boys」の実話を基に制作された、青春映画です。
オリジナルメンバーも作品に大きく関わっており、Z-Boysについてや70年代のスケートボードやサーフィン、ドッグタウンをポップに観ることが出来ます。
目次
映画:ロード・オブ・ドッグタウンのあらすじ・概要
公開 | 2005年 |
---|---|
監督 | キャサリン・ハードウィック |
主演 | エミール・ハーシュ |
TOMATOMETER | 54% |
Z-Boysのメンバーの中でも有名な、
- トニー・アルバ
- ステイシー・ペラルタ
- ジェイ・アダムス
の3人を主役にして、脚色を交えながらも3人がそれぞれ経験したことなどを基に制作されています。
脚本はステイシー・ペラルタが担当していますし、ステイシーが以前に監督をした、
「Dogtown and Z-Boys」の影響や関連も垣間見れます。
また、オリジナルメンバーや関係者がカメオ出演しており、フィクションの映画ではありますが、各々のエピソードや発言などが引用されています。
トニー・アルバもスケートボードの指導やロケハンなどにも多く関わっていますし、スキップなどの関係者もボードの制作などをしています。
Z-Boysが結成されて、スターになり、それぞれの境遇や環境、考え方が変化していく様やそれぞれのスタイル、生き方の違いが描かれています。
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ロード・オブ・ドッグタウンの主役は伝説のスケーター
ロード・オブ・ドッグタウンの主人公は、3人の伝説的なスケーターです。
3人はそれぞれ、異なるスタイルを持ち、同じチームにいながらも個性は大きく違います。
個性もスタイルも異なる3人は、スケートボードを通じて人生に大きな変化を迎えますが、進んでいく道も異なっていくことになります。
誇張されたり、脚色されている部分もありますが、3人の特徴や個性、スタイルがよく伝わってきます。
スターで王様:トニー・アルバ
スケートボードの初代スターとも言える、トニー・アルバをヴィクター・ラサックがエネルギッシュに演じています。
トニーは、スケートボードもサーフィンの腕もピカイチで、誰よりも負けず嫌いで自信家。
また、大きな野心を秘めています。
スケートボードで注目を集めるようになって華やかな世界に触れて、Z-Boysでの扱いに不満を感じ、スターへの道を歩み出します。
トニー・アルバ本人もスケートの指導など制作に大きく関わっており、スケートシーンの代役やカメオなどで出演しています。
堅実派で真面目:ステイシー・ペラルタ
少々デフォルメされてる部分や創作もありますが、ステイシー・ペラルタをジョン・ロビンソンが演じています。
ステイシーは、周りのみんなより少々真面目で固いキャラクターになっています。
実力は抜群ですが、まわりに流されることなく一番器用に変化にも対応したイメージです。
チームにハブられてたり、トニーの妹と付き合ってる設定などは創作です。
ステイシー本人は脚本を担当しており、スケートシーンの代役やカメオなどで出演しています。
不器用な天才:ジェイ・アダムス
本来はトニーとステイシーより年下のジェイ・アダムスは同い年の設定になっています。
演じたエミリー・ハーシュは、役作りのためにジェイ・アダムスと時間を共にしたそうです。
ジェイは、3人の中で誰よりも才能を持っていますが、不器用です。
また、商業的な面やスターになることに興味がなく、スケートやサーフィンで一獲千金のような発想がありません。
家庭環境も複雑で、ストレスをためており、ストリートに残り、華やかな舞台からは距離を置いて行きます。
あと、ジェイがトニーの妹と付き合うのも創作です(笑)。
ジェイ・アダムス本人もカメオ出演しています。
ヒース・レジャー演じるスキップの圧倒的存在感!
Z-Boys結成の立役者兼兄貴的存在のスキップ・イングロムをヒース・レジャーが素晴らしい演技で演じています。
酔っぱらって軽口を叩く、ユーモアがあるものの言いようや振る舞い、すべてが素晴らしい。
スキップも想像以上の出来事の渦中にいるので、ストレスやいろいろなものを抱えています。
その狂気めいた感じと時折見せる優しさや哀愁を上手くヒース・レジャーは演じています。
個人的には、ジョーカーよりスキップのヒース・レジャーの演技のが好きです。
サーフィンをして縄張りを主張したり、大会に乗り込んでいくシーン、酔って暴れるシーン、仕事をしているシーン、悲しみにくれるシーン、
すべてが良いですね。
主役ではないんですが、スキップの存在感にやられます。
スキップ本人もカメオ出演しています。
ジェイの親友シドは架空の人物
マイケル・アンガラノが架空のキャラクターのシドを演じています。
脚本を書いた、ステイシー本人がジェイに親友が欲しかったため作成したといっています。
優しいキャラクターであり、シドへの友情が3人を繋ぎ留めたり引き寄せるキーマンでもあります。
トニー・アルバ本人曰く、実際のジェイは親友に恵まれていたとのことです。
チームメンバーでは、ウェンツェルとよく一緒にいたとも語っています。
コメンタリーでは、ステイシー・ペラルタとトニー・アルバの解説を聞けますが、トニーの言葉の端々にジェイに対する愛情を感じられます。
トニーとジェイは兄弟のような仲の良さと言うか信頼感を実際にも感じます。
映画:ロード・オブ・ドッグタウンのネタバレ・感想
脚色も含められていますし創作の部分もありますが、実話や経験を基に作られているので興味深く観ることが出来ます。
真実というか本当のことやZ-Boysを詳しく知りたい方は、
ステイシー・ペラルタが監督したドキュメンタリー映画「Dogtown and Z-Boys」を観ることをオススメします。
トニーやステイシーも言っていましたが、本来は7年間で起きた出来事やエピソードを1年での出来事のように作っているので、ここまで急展開ではなかったそうです。
1年に凝縮させたことで、ロード・オブ・ドッグタウンでは、勢いを最初から最後まで保ったままスピード感を持って観ることが出来ます。
メンバーや関係者のカメオ出演が多くてドキュメンタリーを観たとに見返すのもいいかもしれません。
また、今ではスターのジェレミー・レナーもちょい役で出ていたりします(笑)。
ロード・オブ・ドッグタウン、オススメです!
ロード・オブ・ドッグタウンは青春ドラマとしても、スケートボードやZ-Boysを知らなくても楽しめる作品です。
もちろん、実話が基にされていますし、70年代の雰囲気やスケートボードの発展や文化なども感じ取ることが出来ます。
あとは、スケートシーンがとにかくうまい。
代役や本人がスケートしているのですが、編集が見事で違和感を感じません。
役者たちも、それなりに滑れるようにレジェンドであるトニー・アルバから指導も受けており本格的です。
映画化ということで恋愛模写や人間関係にドラマチックな脚色はありますが、嫌味なく観れますし、トニーの発言によればもっと実際は派手にやっていたようです(笑)。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「ロード・オブ・ドッグタウン」、オススメです!
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