「L.A. ギャング ストーリー」は、1940年代から50年代にかけて、活動していたロサンゼルスのギャング、ミッキー・コーエンとロス市警の戦いを実話を基に描いた映画です。
汚職警官が蔓延し、ギャングに警察も手出しできない状況を見かねた真っ当な警察が警察という組織を離れた特殊な部隊を結成します。
ギャングよりも過激な恐れ知らずの特別チームが強大なギャングと戦いを繰り広げます!
目次
映画:L.A. ギャング ストーリーのあらすじ・概要
公開 | 2013年 |
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監督 | ルーベン・フライシャー |
主演 | ジョシュ・ブローリン |
TOMATOMETER | 32% |
ロサンゼルスを支配するギャングのミッキー・コーエンは、警察も買収されているものが多くおり、判事や政治家とも繋がりを持っているので手が出せない状態でした。
つまり、ミッキー・コーエンが法律でありロサンゼルスは、ミッキー・コーエンのやりたい放題できる天下であるということです。
警察内部でも、全員が汚職警官というわけではなくコーエンを逮捕して裁きたいと考えている人もいます。
ですが、このような支配下にあり警察内部も信用できないので、正攻法の捜査や追い詰め方ではやり合うことが出来ません。
非合法な特殊部隊のコーエン対策チームで対抗していくことをロス市警の本部長であるビル・パーカーは思い付き、恐れずに正義を執行するジョン・オマラ巡査部長に目をつけてコーエン逮捕のために動き出します。
内容としては、「アンタッチャブル」のちょっと後の年代で、ターゲットがアル・カポネからミッキー・コーエンに変わったという感じが近いかもしれません。
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実在したL.A. ギャング:ミッキー・コーエン
ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)は、実在したギャングで作中ではロサンゼルスを支配している闇社会の巨大な権力者です。
売春、ドラッグ、ギャンブル、などを仕切り莫大な富を築き、政治家や判事、警察などとも癒着しており、支配下に置いています。
コーエンは、対立しているギャングやミスをした身内にも容赦ない仕打ちをし、恐怖で支配しています。
昔の大物ギャングのイメージ通りに人の眼を気にする繊細な部分と容赦ない暴力などの狂気じみた二面性を持ち合わせており危険な人物です。
コーエンを恐れない警官:ジョン・オマラ
暗黙の了解、ルールというかコーエンと癒着していない警官であっても、コーエンが絡む件には手を出さないという部分があります。
ですが、ジョン・オマラ巡査部長はお構いなしにコーエンが噛んでようが噛んでなかろうが、悪事を叩きのめしに行く男です。
コーエンを恐れないオマラは、本部長の目に留まり特別任務に就くことになります。
非合法な部隊であり、警察内部にも身分を明かせない、危険がつきまとう任務ですが、ロサンゼルスの平和のためにオマラは引き受けます。
身重の妻のコニー(ミレイユ・イーノス)に助言をされながら、チームを編成していきます。
ギャングより過激な特別チームを結成!
どちらかというと、脳筋タイプで猪突猛進型のオマラですので、作戦成功と妻がオマラを死なせないためにも、妻の意見の元で必要なメンバーをチョイスして集めて行きます。
危険な任務かつ、警察内部にも内通者がいる可能性もあるためメンバー選びは慎重に行う必要があります。
けっこう妻の意見が大きいですが、それぞれ個性を持って恐れを知らないメンバーが集まり、コーエンとの戦いが始まります。
妻の意見って大事ですね(笑)。
キレ者:ジェリー・ウーターズ
ジェリー・ウーターズ(ライアン・ゴズリング)は、買収された警官ではないですが、面倒ごとを嫌っており、コーエンには関らないようにしていました。
コーエンの部下のジャック・ウェイレンと友人であり、情報提供等を受けており裏社会の情報に通じてはいますが、直接構える気はありませんでした。
ですが、コーエンのマナー指導係のグレイス・ファラデー(エマ・ストーン)と出会い、お互いに惹かれ合い恋に落ちるという危険も犯しています。
コーエン対策チームに参加した経緯は、日ごろから仲良くしていた靴磨きの少年がコーエンの指示による襲撃に巻き込まれて命を落としてしまった事件がキッカケになっています。
その際に、襲撃したギャングを一人で倒してしまうほどの実力も持ち情報に通じているキレ者です。
ナイフの使い手:コールマン・ハリス
コールマン・ハリス(アンソニー・マッキー)は、過激な取り締まりとナイフの使い手であり、麻薬捜査に力を入れている警察官です。
若干やり過ぎぐらいの捜査や恐れを知らないタフガイであり、ナイフや銃撃戦でも恐れずに戦います。
過剰捜査などの問題行動が、コーエン対策チームでは役に立つと考えられ、チームに加入します。
ベテラン凄腕ガンマン:マックス・ケナード
マックス・ケナード(ロバート・パトリック)は、数々の武功を立てた凄腕のガンマンとして有名な人物です。
腕の立つガンマンが必要ということで、メンバーにスカウトされました。
年をとっていますが、銃の腕は超一流で空中に投げた缶を狙い地面に着けないで全部撃ち抜くほどです。
ナビダを弟子として育てていて、ナビダもチームに参加します。
ケナードの愛弟子:ナビダ・ラミレス
ナビダ・ラミレス(マイケル・ペーニャ)は、マックスの弟子のような存在の警官で、チームにスカウトされてはいませんでした。
ですが、ナビダはチームの後をつけて計画を聞いたので、そのままの流れでチームに参加することになります。
それなりに、何でもこなせますし、特に足も引っ張らないので加えて問題なかったなという感じです(笑)。
マックスの弟子として、銃の腕に磨きをかけています。
盗聴工作のプロ:コンウェル・キーラー
コンウェル・キーラー(ジョヴァンニ・リビシ)は、軍の諜報部に在籍していた過去があり、盗聴や工作に関してのプロです。
武闘派ではないですが、コーエン宅に盗聴器を仕掛け、計画などを暴きチームに貢献します。
また、オマラ以外のメンバーで唯一の妻子持ちながら、危険なこの任務に志願して参加した勇敢な人物です。
L.A. ギャングとチームの戦争が始まる!
チームがいざ結成されて、最初の作戦は失敗でした(笑)。
見事なまでに失敗をして警察に捕まってしまいます。
それをジェリーが助けに来て、チームメンバーが揃いました。
ギャングよりもド派手に潰しにかかるこのチームに徐々にコーエンは削られて行きます。
ですが、金を盗らない攻撃であることを見抜き、相手が警察であると勘づきます。
順調にコーエンの組織やビジネス拠点を潰していたチームでしたが、正体がばれて身内にも危険が生じ攻撃を受けるようになります。
そして、直接コーエンを逮捕するために、コーエンが貸し切っていて要塞と化したホテルに向かい対決することになります。
映画:L.A. ギャング ストーリーのネタバレ・感想
映画のL.A. ギャング ストーリーは、単純に警察の特別チームとギャングのドンの対決というシンプルな話です。
もう少し、当時のギャングのバッグボーンや状況を知りたいなという部分もありますが、それをやっていると時間がね(笑)。
ショーン・ペン演じるコーエンと堅物警官のオマラが直接最後は戦うというベタと言えばベタな展開です。
でも、ベタと言えども、こういうチームものによくあるメンバー集めとかはテンション上がりますね。
けっこうずさんな作戦と無謀な感じも満載ですが、オマラ率いるチームがギャングと戦いコーエンを逮捕することが出来て良かったなって感じです(笑)。
あとジェリーとグレイスの恋愛もそこまでガッツリ描かれてるわけでもなく、邪魔しない程度でしたんで良かったです。
どっちかと言うとジェリーの親友のジャックが恋愛部分より良かったなと思います。
映画:L.A. ギャング ストーリー、観てみてね!
シンプルなストーリーだし、別に安っぽい感じもないし、キャストは豪華ではあるので、L.A. ギャング ストーリーは実話系とは言えど楽しめると思います。
実際に、実話ベースって言うよりは実在した人物を使ったエンターテインメント作品って考えたほうが良いと思います。
もっと良くなったかなって思いはありますけど、観る分には十分に楽しめました。
テーマ的にあったらいいなって要素は、一応おさえていると思いますしね。
とにかく、百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「L.A. ギャング ストーリー」、観てみてね!
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