「ナイト・ビフォア/俺たちのメリーハングオーバー」は、それぞれ大人になって環境や生活が変わっていく親友3人がクリスマス・イブを祝うお話です。
原題は、「The Night Before」です。
ハングオーバーとありますが、そこまで酔っぱらうわけでもないです。
酔っぱらうというよりバカ丸出しで、ドラッグやらパーティのシーンが楽しいちょっと変化球なクリスマスコメディ映画です。
目次
映画:ナイト・ビフォアのあらすじ・概要
公開 | 2015年 |
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監督 | ジョナサン・レヴィン |
主演 | ジョセフ・ゴードン=レヴィット |
TOMATOMETER | 66% |
学生時代からの親友3人組は、クリスマス・イブには恒例行事として3人で遊んでいました。
偶然にも知った最高のパーティである、「ナットクラッカーボール」を探し求めていましたが、見つかりません。
時は経ち、それぞれ別の道に進みつつも友情は維持していましたが、ひとりは結婚をし子供を授かります。
ひとりはフットボールのスター選手となりセレブに。
ひとりだけ取り残されたような生活を送る主人公が偶然にも、ナットクラッカーボールのチケットを手に入れます。
3人で過ごす最後のクリスマス・イブとなるこの日に、3人の念願だったナットクラッカーボールを目指して、羽目を外しに繰り出します。
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ハチャメチャでくだらない愛おしさ
基本的にコメディですから、そりゃハチャメチャで楽しいです。
ずっとバカだなって思いながら観てられますが、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの表情やら、セリフ回しやらでグッとくるものもあります。
セス・ローゲンとアンソニー・マッキーがタイプは違うけど親友として一緒にバカやりますが、これまた各々アホで面白いし、可愛らしい。
特に、何をするというか目的も何もがパーティ行って遊ぶってことだけだったんですが、それぞれの境遇や変化などなどの事情も相まって、愛おしさを感じる話になっています。
ナイト・ビフォア/俺たちのメリーハングオーバーの人物
ナイト・ビフォア/俺たちのメリーハングオーバーの主人公は、親友3人組の中のひとりであるイーサン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)です。
イーサンは3人の中でも一番悩み多き人生を歩んでいます。
早くに事故で両親を亡くしており、親友の二人が家族同然となってクリスマス・イブを祝うという恒例が出来ました。
仕事や恋愛での悩みもあり、最後の3人でのクリスマス・イブということで若干追い込まれています。
親友のひとりは、アイザック(セス・ローゲン)です。
アイザックは弁護士であり結婚もしていて、子供も生まれようとしています。
安定な生活と順調な人生を送っているようですが、父親になるという不安も抱えており、クリスマス・イブで波乱を引き起こします。
もうひとりの親友は、クリス(アンソニー・マッキー)です。
クリスはアメフトのプロ選手でセレブになっており、SNSを活用したり、他のスター選手や有名人であることでのプレッシャーや見栄などを抱えており、成功した人生の中でも葛藤を抱えています。
この3人が長年行って来たクリスマス・イブの行事を今回が最後として、ナットクラッカーボールを目指して、パーティやらトラブルを引き起こしていきます。
イーサンの元カノのダイアナ
イーサンは、元カノのダイアナ(リジー・キャプラン)を引きずっており、別れてしまったことを後悔しています。
偶然にも、再会しダイアナもナットクラッカーボールに行くことを知ります。
過去の影響や自分の臆病な部分から、ダイアナとの関係に一歩踏み出せずに大人になり切れなかったイーサン。
ダイアナもダイアナでイマイチ煮え切らない。
この二人の恋の行方も、ストーリーで重要になっています。
謎めいた売人のミスター・グリーン
セス・ローゲンの映画なんでお馴染みのハッパは要所で出てきます。
あとは他のドラッグも出てきてぶっ飛んだシーンが多くて楽しめます。
ミスター・グリーン(マイケル・シャノン)は何か不思議な雰囲気を持った売人です。
予言なのか助言なのか、ラリってるからなのか達観したようなことや意味深なことを言って3人と関ってきます。
ミスター・グリーンの如何にも何かありますよ的な演出はわかりやすくて良かったです。
最後にミスター・グリーンの秘密もわかるし、スッキリです。
映画:ナイト・ビフォアのネタバレ・感想
親友3人組が、3人で過ごす最後のクリスマス・イブを飛び切りのものにしようとする作品です。
ですが、それぞれの変化や葛藤、最後という部分もあり複雑な心境を抱えています。
イーサンは、3人のつながりが薄れていくような気持と自分だけ取り残されているような気分になっています。
アイザックは、良い父親になるため自分を偽っていますが、嫁からハメを外してきてとドラッグの詰め合わせを渡されてラリりながら本当の気持ちに気がつきます。
クリスは、セレブである、スターであるために自分を偽り無理しています。
酒とドラッグでテンションを上げてバカ騒ぎ~というわけでもそこまでないですが、バカみたいな出来事の連発です。
ドラッグでグラグラになるのは、アイザックだけですしね(笑)。
とにかく変わりゆく友情の形と、それぞれが抱える葛藤や酒とドラッグで引き起こしてしまった問題とイーサンの恋の行方がどうなるかという中で、念願のナットクラッカーボールに向かいクライマックスまでノンストップで走り切ります。
本当の友情と大人になるということがテーマでしょうか。
歌って踊って、飲んで暴れて、ラリってゲームして
イーサンは33歳ということで、まぁ年齢で言えば大人ですね。
親友も同級生なので32~34歳という設定でしょう。
でもやってることは、中学生みたいでとても可愛い。
酒やドラッグは中学生はやらないだろうけど、ドラッグ模写もライトな感じですし、そこまで慣れてない感じがして面白く観れます。
おもちゃ屋のピアノで遊んだり、カラオケで歌って踊ったり、パーティーにつきものの喧嘩やセックスもしたりで、テンション上がる楽しい要素が詰め込まれています。
クリスの家に行ってゲームする感じも、なんかこんなんやったなぁみたいな感じで親近感が湧きましたね(笑)。
男友達ってこんな感じあるなぁって万国共通なのかもしれませんね。
ジェームズ・フランコ&マイリー・サイラス
セス・ローゲン作品ではお馴染みというか大親友のジェームズ・フランコが今作でも出演しています。
チンコがデカいジェームズという役で、美味しいところを持って行ってますしセスとのイチャイチャも見れて楽しいです。
イケメンなのにバカを演じさせるとジェームズ・フランコは最高ですね。
あとあんまり知らなかったですけど、マイリー・サイラスという歌手も出演してます。
イーサンと一緒に歌うシーンもあり良かったです。
ダイアナがファンという設定の歌手で、ダイアナの前後のリアクションもリアリティがあって良かったです。
あとNBAのバロン・デイビスもクリスの知り合いとして特に言及も大してないけど出演してますね。
ナイト・ビフォア/俺たちのメリーハングオーバー、好き!
「50/50 フィフティ・フィフティ」のジョゼフ・ゴードン=レヴィット&セス・ローゲンが主演ですし、監督は同じジョナサン・レヴィンです。
まぁ全然内容は異なる作品ではありますが、どちらも楽しく観れました。
あまり、セス・ローゲンの作品の中でも話題になっていないようなナイト・ビフォアでしたが、個人的には好きです。
内容はバカ騒ぎと言ってしまえばそれまでなんですが、親友3人組のやり取りが抜群ですし大人といえど、微妙な年齢の部分や感情を上手く描けていて共感も出来ます。
あと特にクリスマスの時期じゃなくても全然楽しめると思います(笑)。
要所にホーム・アローンなどのパロディ要素もあるし、ブラックなジョークやセスのユダヤネタなども面白いです。
とにかく、百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「ナットクラッカーボール!」
じゃなくて、
「ナイト・ビフォア/俺たちのメリーハングオーバー」、オススメです!
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