パニッシャー3度目の映画化作品である「パニッシャー: ウォー・ゾーン」。
ですが、過去2作とは関連はありません。
というかパニッシャーはどれも関連性はなく独立した作品になっていますね。
「マーベル・ナイツ」とクレジットされた初作品になります。
目次
映画:パニッシャー: ウォー・ゾーンのあらすじ・概要
公開 | 2008年 |
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監督 | レクシー・アレクサンダー |
主演 | レイ・スティーヴンソン |
TOMATOMETER | 27% |
パニッシャーは、マーベルコミックのヒーローになります。
正体は、フランク・キャッスルという人間でマーベルヒーローによくある特殊能力というものは持っていません。
銃火器や戦闘技術などは高いものを持っていますが、普通の人間です。
ですが、自分が悪と認識した存在であれば、法などを超えて殺してしまう私刑執行人であり、悲しい過去を背負ったダークヒーローとして人気のキャラクターです。
パニッシャーは、法では裁けない悪や裁かれていない悪を見つけ出し、処刑するという活動を行っています。
マフィアを処刑中に潜入捜査官のドナテッリを誤って殺してしまったことで葛藤しますが、生き残りのマフィアたちがパニッシャーを消そうと動き出します。
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ギャングや悪を憎むのは過去の事件が原因
パニッシャーは悪を倒すことが目的であり、平和のためとかそう言うことではありません。
自分が悪だと思うものを容赦なく殺すというのが、パニッシャーが普通のヒーローとは異なる点です。
法律やモラルという部分を考えず、自分の中の法に乗っ取って行動します。
キッカケは、ギャングの抗争に妻と子供が巻き込まれて、命を奪われてしまったことです。
復讐をキッカケに、パニッシャーとして活動を始め、悪であるものを処刑するという存在になりました。
パニッシャー: ウォー・ゾーンの主要な登場人物
主人公のパニッシャーことフランク・キャッスルは、レイ・スティーヴンソンが演じています。
レイ・スティーヴンソンは、MCUの「マイティ・ソー」にも出演していて、 ソーの仲間のヴォルスタッグを演じていますね。
ガタイも良く背も高いですし、武骨な表情のレイは、パニッシャーに合ってるのではないでしょうかね。
今作では、既にパニッシャーとして活動している段階から描かれています。
ヴィランはジグソウと狂った弟
ヒーローには敵がつきものです。
パニッシャーが標的にしたのは、ニューヨークマフィアです。
マフィアを襲撃し次々と処刑していきますが、その中にいた、ハンサムビリーことビリー・ルソッティ(ドミニク・ウェスト)が生き延びます。
その後、襲撃が原因で見た目もハンサムではなくなり、パニッシャーを恨むビリーは、ジグソウとしてパニッシャーの抹殺を企みます。
ビリーは精神病院に隔離されている弟の狂人ルーニー・ビン・ジム(ダグ・ハッチソン)を解放し、パニッシャーを抹殺するためにニューヨークのギャングたちを招集して追い込みをかけてきます。
パニッシャーの協力者たち
基本的にひとり孤独に悪に立ち向かうパニッシャーですが、協力者もいます。
刑事のマーティン(ダッシュ・ミホク)や武器屋のライナスとカルロスが、パニッシャーをバックアップしています。
潜入捜査官であったドナテッリの相棒であるポール(コリン・サーモン)も、パニッシャーを良しと思ってはいませんが、関ってきます。
パニッシャー自体は、そこまで仲間意識はないですが、事件に彼らも巻き込まれていきます。
また、潜入捜査官ドナテッリを誤って殺してしまい、ドナテッリの妻アンジェラと娘に対して贖罪の気持ちを持っていましたが、彼女たちも事件に巻き込まれてしまいます。
仲間とドナテッリの妻と娘のためにも、パニッシャーは悪を倒しに向かいます。
映画:パニッシャー: ウォー・ゾーンのネタバレ・感想
いわゆるマーベル・シネマティック・ユニバースのファンの方は地味な印象というか物足りなさを感じてしまうでしょう。
けっこう個人的には、パニッシャー自体も狂ってる、悪を見たら殺すしかねえ!みたいなイメージだったんですが、この映画のパニッシャーは若干地味ですね。
スーパーヒーロー要素はあまりないので、ヒーローなの?って思ってしまう人がいても驚きませんし、これを観て、マーベルだ!ってパニッシャーを知らなかったらならないのではないかなと思います。
クライム、アクション映画としても、破壊力とインパクトは多少欠けている印象ですね。
処刑人としての残酷さがあまり出ていませんでしたし、ヴィランもギャングたちですから、そこまで派手さはないという感じです。
話としてはシンプルで、取り逃がして生き延びたギャングが恨みを抱き復讐しに来て戦うという程度ですから、もう少し派手に暴れるところが見たかったですね。
けっこうマヌケなパニッシャー
計画的で独力で、敵を殺すというイメージでしたが、この映画では結構なミスをしてますね。
隠れ家が敵にバレていて、本人不在の間にカルロスが殺さて、匿っていたドナテッリの妻と娘がさらわれてしまいます。
また、ライナスも攫われており、ドナテッリの妻と娘と同様に囚われてしまっています。
どちらを救うのかとかいう演出もありましたが、あっさりライナスは死んで、なんだよパニッシャーという感じは残りました。
ジグソウと弟のが超人っぽい
ヴィランのジグソウと狂人の弟の方が、狂気を感じられて超人感がありますね。
なんか殺しても死なないんじゃないか感と、何を考えているか不明な感じは不気味です。
それはそれでヴィランとしては良いのですが、パニッシャー自体の狂気があまり感じられず若干パニッシャーが引き気味に見えてしまったのが残念ですね。
こちとら有無を言わさず悪をぶち殺すパニッシャーが好きなわけですよ。
勝てねえだろみたいな超人に挑んで殺す、コイツ狂ってるなというパニッシャーがあまり感じられなかったという印象です。
パニッシャー: ウォー・ゾーン、観てみてください!
マーベルナイツ初クレジットで大人向けということで、クライム映画よりというか現実感がある感じにしたのかもしれません。
といいますか、パニッシャー:ウォー・ゾーン以外にマーベルナイツの作品ってなんかあるなら知りたいです(笑)。
派手さはありませんが、わかりやすい話でマフィアやギャングも結構出てきて殺しっぷりを楽しむことはできます。
また、パニッシャーの服装とかロゴは、けっこうカッコいいと思います。
過去2作品も、観てみようとは逆に思いましたし、何度も映画化されるということはパニッシャー自体に魅力があることに疑いの余地はありません。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「パニッシャー:ウォー・ゾーン」、観てみてね!
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