「LIFE!/ライフ」は、ベン・スティラー監督・主演の映画です。
「ウォルター・ミティの秘密の生活」を原作とする、「虹を掴む男」のリメイク作品になります。
LIFE編集部を舞台にし、LIFE誌のスローガンである、
「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」
をテーマに持ってきており、オリジナリティの強いストーリーとなっています。
目次
映画:「LIFE!/ライフ」のあらすじ・概要
公開 | 2013年 |
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監督 | ベン・スティラー |
主演 | ベン・スティラー |
TOMATOMETER | 51% |
伝統的フォトグラフ雑誌で知られる「LIFE」編集部が舞台で始まる物語。
主人公はネガフィルムの管理者として働いているウォルターという男です。
ウォルターは仕事の腕は良いのですが、
空想癖があり片思い中ということもありボンヤリしがちです。
LIFE社は事業再編に動いており人員削減を行います。
また、LIFE誌も廃刊に。
最後の表紙としてLIFE誌を代表するフォト・ジャーナリストのショーンから送られた、
25番のネガが抜け落ちており、ウォルターは25番のネガを手に入れるため、
各地を移動し撮影しているショーンを探す冒険に出かけます。
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「LIFE!/ライフ」の主人公:ウォルター・ミティの大冒険
映画、LIFE!/ライフの主人公、ウォルター・ミティを演じるのはベン・スティラーです。
ウォルターは、16年間ライフ社に勤めてネガの管理をしています。
今まで、1度もネガを紛失したことがなく、仕事に関してはショーンからの信頼も厚い男です。
ですが、時代の流れ的にもネガ管理の仕事は、事業再編の観点からは重要視されていませんし、
片思いが原因なのか性格なのかわかりませんが、ボンヤリと空想の世界を眺めながら、
フリーズしてしまうことが多々あり、冴えない男といった感じです。
そんな彼が、最後の表紙を飾るネガを受け取るため、世界を旅するショーンを探しに行き、
自分自身や人生を変えるような、出会いや経験をする冒険になっていきます。
LIFE誌を代表する写真家:ショーン・オコンネル
世界各地を旅する冒険家でもある写真家のショーン・オコンネル(ショーン・ペン)を、
ウォルターが探すというのが物語の中心的な目的です。
携帯電話も持たず、世界各地をせわしなく移動するショーンを見つけ出すのは大変です。
ショーンはLIFE誌が廃刊になるのを知っており、
ウォルターにこれまでの感謝の意を込め財布とメッセージを送っており、
自身の最高傑作ゆえに、最終号の表紙に相応しい25番のネガこそ真髄であると伝えています。
その真髄たる25番のネガが抜け落ちているのだから大変。
ウォルターが連絡の着かないというか着けようがないショーンを探すことになるのです。
ウォルターが片思い中のシェリル
ウォルターは絶賛片思い中の相手がいます。
同じ会社に勤めているシェリル・メルホフ(クリステン・ウィグ)です。
シェリルは、最近離婚し息子がいるシングルマザーですが、ウォルターはぞっこんです。
ショーン探しを手伝ってくれたり、ウォルターの妄想にも登場し背中を押してくれます。
ウォルターのショーン探しと並行して、シェリルへの恋も物語の中核をなしています。
ウォルターの大切な母親や旅先での出会い
ウォルターの母親のエドナ・ミティ(シャーリー・マクレーン)は、息子を大切に思っていて、
温かい人柄、機転も利く人物で、物語に影響を与えます。
また、ウォルターは、婚活サイト的な「eHarmony」を利用しており、
サービスの担当者トッド・マハール(パットン・オズワルト)は、
ひょんなことから、ウォルターと関わるようになり、
「いいね」のような「ウィンク」も押せないような性格のウォルターでしたが、
ショーン探しで、様々な人と出会い、たくさんの体験や価値観に触れて、
嘘のような本当のプロフィールをトッドが作成していくことになります。
映画:「LIFE!/ライフ」のネタバレ・感想
LIFEは、仕事はまじめですが不器用で冴えない男が、
行動をして変わっていくという、個人的にも大好物な要素があります。
時折混ざる妄想は面白いですし、
新たな上司、テッド・ヘンドリックス(アダム・スコット)のちょいアホな嫌な感じぶりも笑えます。
テッドとの妄想内のバトルだけ観ればわけわからん映画って感じですよね(笑)。
ストーリーとしては、25番目のネガの回収とシェリルとの恋の行方。
という感じですが、キレイに着地してくれます。
あと写真の力を感じますし、冒険としてもけっこうな規模で楽しいです。
火山噴火や海へのダイブ、エベレスト登山、スケボーで爆走などなどの大冒険です。
SNSでウジウジしてたり、妄想でボケっとしてた男とは思えない冒険です(笑)。
やはり最後に25番目の傑作のフィルムの正体を見たときに、報われましたね。
今後はどうなるかわからない状態ですけど、
ウォルターはきっとうまくいく何かを掴んだような気がします。
映画:「LIFE!/ライフ」、オススメです!
ベン・スティラー監督主演のLIFE!/ライフ。
不思議な作品であり、日常的ながらもファンタジー的。
大冒険を繰り広げていきますが、日常的な普遍的なものが大事だとわかる映画です。
若干、妄想シーンでわけがわからなくなる部分もありますが、
冷静に観ていれば大丈夫な範囲です。
どんどん冴えないウォルターがカッコよく見えていきます。
また、40代前後の中年の冒険と恋の話なのに青春を感じます。
ものすごい好き!って感じではないのに、また観たくなるような気持ちにさせてくれます。
とにかく、百聞は一見に如かずですので、
「LIFE!/ライフ」、オススメです!
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