「ドグマ」は、ケヴィン・スミス作品の中でも変わり種と言いますか、難しそうなキリスト教や聖書を題材にしたコメディ映画です。
ややこしいことも多いキリスト教ですし、いざこざや論争も起きがちな題材ではありますが、コメディですのでと映画でも言っています。
アホくさくてバカらしい、ケヴィン・スミスらしさが出た作品ですので、肩の力を抜いて観賞しましょう。
目次
映画:ドグマのあらすじ・概要
公開 | 1999年 |
---|---|
監督 | ケヴィン・スミス |
主演 | ベン・アフレック |
TOMATOMETER | 67% |
2000年前に天国から追放された二人の天使が天国への帰還を目論んでいます。
純粋に天国に帰りたい天使なんですが、天国へ帰還してしまうと神の過ちを認めたことになり、教義すなわちドグマが意味をなさなくなってしまい世界が消滅してしまうということになります。
堕天使の天国帰還を阻止すべく、天界からの使者や預言者の協力を得てキリストの末裔が立ち向かいます。
堕天使側にも悪魔などが協力をしており、神様も姿を隠している状態なので、堕天使勢力対キリストの末裔勢力が対決していくことになります。
ドグマ [レンタル落ち]
冒頭のお断りを読んでから映画を観よう
ドグマはナイーブな題材であるキリスト教を扱っているので、冒頭の非常に丁寧なお断り書きから始まります。
要約してしまえば、
キリスト教や神を冒涜するものではなくコメディだから目くじら立てずにバカやってんなってスタンスでご理解ください。
っというようなことを、スパイスを利かせながら断っています。
ケヴィン・スミス監督自身もカトリック教徒であるらしく、協会にも通っているそうです。
また、ドグマ自体もそれなりに受け入れられて評価されている映画ですので、細かいことは気にせずにバカ映画ねって感じで良いと思います(笑)。
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ドグマの主役はバートルビーとロキ
ドグマに出てくる堕天使の二人は、バートルビーとロキという天使です。
バートルビーは、ベン・アフレックが演じています。
相棒のロキは、マット・デイモンが演じていて豪華なキャストです。
二人は、ケヴィン・スミス作品の常連ですからお馴染みとも言えますね。
この二人、人間界に長くいますが能力を持っていますし、天国に帰還すると決めてからもハチャメチャな行動をしまくるので天使ってよくわかんねえなって感じです。
普通に人殺しや虐殺レベルの犯罪もしています。
どちらの天使もキリスト教の天使ということではないので、そういう扱いなのかもしれませんね。
キリスト教では悪魔とされている異教の神々は多くいますから、堕天使ということなのかもしれません。
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キリストの末裔:ベサニー
ベサニー(リンダ・フィオレンティーノ)は、人工中絶のクリニックを営んでいる女性です。
自身も子供を産めない身体で離婚も経験しており、キリスト教の教えに反しているような設定というかギャグ要素を持っています。
そんな人がキリストの末裔、しかも女性って言うね。
他のキャラクターがぶっ飛んでいる分地味ですが、堕天使を阻止するキーマンでもあります。
ある意味、この人も主役と言っていいですね。
天界からの協力者と地獄からの敵対者
普通に生活しているだけも一般女性、天使が現実にいると考えてもいませんし、神もそんなに信じていません。
ましてや、キリストの末裔なんて自覚もないですからね。
そんな状態なので、天界から協力者がやってきます。
協力してくれるのは、
- メタトロン(アラン・リックマン)
- ルーファス(クリス・ロック)
- セレンディピティ(サルマ・ハエック)
です。
メタトロンは天使ですし、ルーファスはキリストの使徒です。
セレンディピティは精霊といった感じでしょうか。
逆に、敵対して邪魔をしてくるのは、アズラエル(ジェイソン・リー)という堕天使、悪魔です。
手下や力を使って、攻撃を仕掛けてきます。
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預言者!?お馴染みのジェイ&サイレント・ボブ
ヴュー・アスキューニバースの世界では、この二人が出てこないと物足りないですよね(笑)。
ケヴィン・スミス作品ではお馴染みの、ジェイ(ジェイソン・ミューズ)とサイレント・ボブ(ケヴィン・スミス)のコンビです。
ドグマでは、預言者として登場します。
もちろん、二人には自覚はありません。
ジェイはベサニーとヤリたいだけで協力しますし、サイレント・ボブもいつも通り付き合うわけです。
けっこう活躍するシーンも多く出番も多いので、ジェイ&サイレント・ボブのファンの方は観て損はないでしょう!
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映画:ドグマのネタバレ・感想
ドグマは、けっこう前から観たかった作品なんですが、日本だと手に入りにくいしレンタルとかで見るしかないのかもしれない。
ストーリーどうこうとか、キリスト教どうこうとか、そういうことじゃない部分の映画だとも思います。
要はケヴィン・スミスの世界が好きなら楽しめるし、嫌いならくだらないで終わるでしょう。
でも、豪華ではありますよね。
簡単に言えば堕天使の天国行きをキリストの末裔が阻止して世界を守るって話なんですけど、
キリスト教にまつわるブラックなジョークが飛び交っている感じのが強いですね。
信じる信じない、以前にちょっとおかしくない?とか、無理あるよな!
って部分を突いてくれているのが楽しかったです。
冒頭に断りを入れるということで、日本よりもキリスト教を扱うと怖いことが起きやすいということなんでしょうけど、題材ってだけでそれ以外は気にすんなって映画です!
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ケヴィン・スミスのドグマ、オススメです!
ケヴィン・スミス的キリスト教アドベンチャー映画のドグマはバカ映画を観るスタンスで楽しめる映画だと思います。
おそらく、キリスト教を知っていたり、神学や歴史、また生活や現代までにおいてのキリスト教との関りを理解していれば、別の視点で楽しむことも出来るかもしれません。
逆に、問題視されてしまう可能性もあっての、冒頭のお断りだったのでしょう。
ケヴィン・スミスのドグマは、異色の作品とも言えます。
ですが、ケヴィン・スミスらしさ満載でヴュー・アスキューニバースの世界線上なのでファンは必見です。
お馴染みのジェイ&サイレント・ボブも活躍するのでそれだけでも満足です。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「ドグマ」、オススメです!
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