ケヴィン・スミスの名を知らしめた「クラークス」は第1作目にして傑作。
ほぼ、自主製作映画になっていますがハマり出すと抜け出せません。
実際に、ケヴィン・スミスが働いていたコンビニのクイックストップを舞台にした、コメディ映画になります。
目次
映画:クラークスのあらすじ・概要
公開 | 1994年 |
---|---|
監督 | ケヴィン・スミス |
主演 | ブライアン・オハローラン |
TOMATOMETER | 88% |
ケヴィン・スミスが、コミックなど自分のものを売って制作費を稼ぎ、自身が働いているコンビニを舞台にした物語を友人たちの協力で撮影した映画です。
ですから、デビュー作とも言えるクラークスは、ほぼ自主製作映画になります。
これが、サンダンス映画祭で目に留まり映画監督への道が切り開かれた感じです。
休日に呼び出しを食らったコンビニ店員が、仕方なく代わりに働くことになる一日を描いている映画です。
厄介な友人、一癖も二癖もある客たち、昔の恋人までやってきてハチャメチャな一日を送る羽目になります。
開店から閉店まで店番をすることになった主人公は、
「今日は休みだったのに!」と憤りながらも奮闘していく話になります。
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映画:クラークスは非日常の中の日常を描いている
コンビニが舞台ということで世界観は日常的なものになります。
非日常な世界での日常ということです。
観ている側としては、ぶっ飛んだ出来事やキャラクターばかりが出てくるのですが、それを日常に感じさせることに成功しているので違和感がありません。
予算も少ないので、会話が中心になるコメディですが笑えます。
ケヴィン・スミスが創り出したユニバース「ヴューアスキューニバース」の始まりとなったクラークスは、重要な作品です。
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クラークスの主要な登場人物
クラークスの主人公は、不運なコンビニ店員のダンテ(ブライアン・オハローラン)になります。
また、ダンテの友人でもあり、隣のレンタルビデオ店で働いている適当店員のランダル(ジェフ・アンダーソン)も多く絡んでくるので主役級と言えます。
ランダルの彼女ヴェロニカと元彼女ケイトリンも登場して、ダンテの心をひっかきまわしてひと悶着があります。
また、愛すべきボンクラのジェイ&サイレント・ボブ(ジェイソン・ミューズ&ケヴィン・スミス)の初登場!
初々しいジェイソン・ミューズと、意外とイケメンなサイレント・ボブを見ることができますし要所で登場して笑わせてくれます。
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ほとんど素人同然の出演者たち
ほとんどの出演者は素人ですし、ケヴィン・スミスの友人や知人です。
ケヴィン・スミス自体もクラークスの時はプロの監督というわけではないですからね。
ヘンテコな客や友人も、素人のような方たちが演じています。
また、同じ人が衣装などを変えて別の役を演じるなどもあり手作り感が満載になっています。
でも、素人の方たちの演技が悪くないのです。
むしろ良いんですよね。
最初に観たときは、知らなかったですし知った上で観ても下手くそさとかそういうのは感じなかったですし、うまいなって思ってますね。
映画:クラークスのネタバレ・感想
クラークスは大筋は不運なダンテのコンビニ勤務を通した1日ということになるのですが、複数の小噺で構成されています。
キャラクターの紹介も兼ねている部分もありますし、しょうもないギャグのためのような話やダンテ自体やそれぞれの葛藤や考え方を描いている部分もあります。
それらは一見関係の内容に見えますが、意味を持っておりダンテの1日に影響を及ぼすことになります。
基本的にはどの話もコメディ要素が含まれており、派手さはないですが何故か観てしまい笑えます。
- 恋人や友人との喧嘩
- 客とのトラブルや事件
- 元恋人との再会
- コンビニ店員として働いていることへの葛藤
などなど。
ダンテは本当は休みの日だったのにいろいろなことが巻き起こったり考えさせられたりして、若干自業自得な部分もありますが大変な1日になってしまうというお話です。
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考えさせられる部分もあるけど、考えなくてもいい
けっこう哲学的な話のような部分もありますし、当時のケヴィン・スミス自体もいろいろ悩んでいたり不安があったのかもしれません。
コメディでバカな話ではあるのですが、能天気なハッピー野郎たちばかりとも言えない感じもするからです。
セリフに毒があったり風刺が効いていたり、独自の哲学や美学のようなものもあり考えさせられる部分もあるのですが、別に考えなくてもいい映画です(笑)。
基本は、どうでもいいことを駄弁っているみたいな感じですからね。
とにかく観てハマってしまうと、毎日観ても飽きない作品です。
僕は寝る前に、必ず見るみたいな生活をしていた時期があったぐらいです(笑)。
似て非なるダンテとランダル
ダンテとランダルは同じような立場で友人同士であり似ている部分や共通する部分も多くありますが、微妙に違います。
ランダルは基本的に不真面目で、仕事も適当ですが現状に不満を抱いてはいませんし割り切っている部分があり大人というか達観しています。
ダンテは、プライドはあるものの不満も多く、いろいろな未練や悩みが多いのでしょう。
いろいろと割り切ることが出来ずにコンビニ店員をしています。
最終的には、二人は言い争いランダルの言葉はダンテにとって図星だったようでダンテは自分の甘えに気がつくことになります。
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続編の「クラークス2」があり、3の可能性もなくはない
クラークスには続編の「クラークス2/バーガーショップ戦記」というタイトルから見てもわかる通り、ご機嫌で面白そうな続編があります。
公開されたのは2006年です。
「クラークス3」を撮ったらケヴィン・スミスは監督を引退するなどという発言もしています。
だが、しかし!
日本では、クラークス2は劇場公開もされていなければ、DVD販売すらされておりません!
ファック・ジャパン!
やれよ!
クラークスのドキュメンタリーやアニメ・コミック版もある
クラークスは、アニメやコミック版もあります。
これも面白そうなんですよ。
しかも、声優も映画の役者たちがやっているそうですし。
ドキュメンタリーも当時の関係者などにいろいろ話を聞いたりして、製作されており面白そうですし、観ることが出来ればいろいろな発見も出来そうです。
だが、しかし!
こちらも、日本語版等はなく手に入りません!
ファック・ジャパン!
やれよ!
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クラークス、オススメです!
ケヴィン・スミスはクラークスを観ずには語れません。
別に語らなくても良いのですが(笑)。
白黒であったり、低予算であったりで敬遠してしまう方もいるかもしれませんが、観たらハマってしまう方も多いと思います。
若いころのケヴィン・スミスたちが、自分たちで作り上げた映画がキッカケで世に出ることになったことも夢がある話です。
映画自体の話には夢はありませんが、青春、やるせなさをコメディとしてうまく消化しており何度観ても、飽きませんし嫌な気分になりません。
また、テンションに左右されずに観られる良い暇つぶしアイテムでもあります。
ケヴィン・スミス作品の第1作目のクラークス。
とにかく、百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「何て日だ!」じゃなくて、
「クラークス」、オススメです!
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