「座頭市」は、世界の北野こと北野武監督、ビートたけし主演の初の時代劇の映画です。
勝新太郎のシリーズで知られる座頭市を、北野武が大胆に独自のカラーに染め上げた、
斬って軌って斬りまくる爽快なアクションシーン満載の北野武・ビートたけし版の座頭市です。
目次
映画:北野武監督版の「座頭市」のあらすじ・概要
公開 | 2003年 |
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監督 | 北野武 |
主演 | ビートたけし |
TOMATOMETER | 87% |
北野武監督の11作目にして、
エンターテインメント作品を目指すという宣言の下で制作されたました。
従来の北野映画がより分かりやすく、娯楽色も強めで目論み通りヒットを記録しました。
「盲目でありながら居合抜きの達人」である通称、座頭市を主役に、
町を支配する銀蔵一家と幼き頃から仇を探し続けている姉弟が絡み合い、
市も争いの中に身を投じ、
超人的な感覚と能力を駆使して血なまぐさい戦いを繰り広げていきます。
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ビートたけし演じる最強の座頭市
盲目の謎の人物である市を、ビートたけしが存在感と渋さをたっぷり漂わせ演じています。
市の素性に関しては謎だらけで、按摩さんと呼ばれるぐらいで詳細は語られていません。
金髪で盲目と、これまでの座頭市のイメージを変更しておりますが、あまり違和感なく観れます。
市は、侠客や極道の中では多少名が知られているようですが、
銀蔵一家ともめ出すまではあまり話題になる存在ではあません。
流れ者の市は今作では基本的に、
偶然出会ったおうめ(大楠道代)の家に厄介になっており、たまに賭場へ繰り出します。
おうめの甥の新吉(ガダルカナル・タカ)と賭場で儲けた際に、
訳あり姉弟のおきぬ(大家由祐子)とおせい(橘大五郎)と出会い、
事情を知った市は銀蔵一家の賭場へと行き、いかさまを見破り(盲目だけど)大立ち回りをします。
これにより、座頭市も銀蔵一家と事を構えることになるわけです。
座頭市VS銀蔵一家
町を支配する銀蔵一家は、元々いた船八一家を潰し勢力を拡大しています。
また、腕の立つ浪人の服部源之助(浅野忠信)を用心棒として雇い入れており、万全の体制です。
市と服部源之助は、ひょんなことで相対しておりただならぬ市の強さを服部も感じとっています。
銀蔵一家ともめ出した市と、
銀蔵一家の宗家の銀蔵(岸部一徳)と扇屋(石倉三郎)を仇だと見抜いたおきぬとおせいは、
自分たちの正体がバレて絶体絶命に。
そんなときに、市が現れ銀蔵一家を壊滅するべく斬って軌って斬りまくり!
服部との戦いを制した後は、
黒幕である的屋の主人(柄本明)と老人(樋浦勉)にも、市は迫っていきます。
北野映画の中でも座頭市は娯楽要素が強い!
市が斬って軌って斬りまくるというのはもちろん、暴力の描き方も、
ヤクザ映画の北野映画よりも北野武版の座頭市は、ファンタジー感があって楽しみやすいのではないでしょうか。
ストーリーも説明が少なく淡々と進む特徴のある従来の北野映画よりは、
丁寧にわかりやすく段取りされていて、とっつきやすいと思います。
まぁシンプルな話ですし、要所にギャグもあり、音楽も比較的ポップな演出も多いです。
たけしさんの殺陣や刀さばきは素晴らしく、強さを体現しており、
斬って軌って斬りまくりの最強剣士の市も納得できるし楽しめます。
また、ラストの祭りのタップと和の融合もエンターテインメントとして、良く出来ていると思います。
映画:座頭市のネタバレ・感想
ストーリーよりも、最強の座頭市が斬りまくる様を楽しむ映画です。
実際、もっと斬るとこ観たかったなという気持ちもありますね。
姉弟の件を少し減らして、市をもうちょっと見たかったなという気持ちもあります。
それは、たけしさんの座頭市が何とも良いんです。
表情と佇まいが、かなり良いですね。
話題になったのは、ラストのタップダンスですが、インド映画よろしくばりに踊ってますが、
普通に格好いいですよ!
あと、たけしさんはタップダンスを若いころから師匠の深見千三郎さんの影響でやっていましたし、
それを、たけしさんの弟子筋ともいえる軍団のタカさんや枝豆さんがラストで踊っているのを観ると、
ハッピーエンドってこともありますが、なんかこう芸事、エンターテインメントの要素として、
タップダンスを演出した北野武監督にグッとくる部分があるわけですよ。
映画:座頭市、北野映画入門にオススメ!
ビートたけし主演の座頭市は、これまでの座頭市とも北野映画とも異なる魅力の映画です。
暴力のイメージやシュール、よくわからない、難しい、
等のイメージを北野映画に持っている方や北野映画を観るのが初めての方は、
娯楽作品として制作した座頭市が適しているかもしれません。
というか、中途半端な時代劇なんかよりはスーパー面白いですからね。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「座頭市」、オススメです!
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