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【ウォッチメン】20世紀をヒーローを通しパロディしたDCコミック「ウォッチメン」の映画化!

アラン・ムーアの名作コミック、「ウォッチメン」の映画化作品です。

監督はDCコミック作品の実写化を多く手掛けているザック・スナイダーです。

ウォッチメンはコミック自体の評価も高く、激動の時代の1940年代から70年代の歴史的事件や人々の不安を、

スーパーヒーローを通し、パロディなどを用いて巧みに描いています。

映画:ウォッチメンのあらすじ・概要

公開 2009年
監督 ザック・スナイダー
主演 ジャッキー・アール・ヘイリー
TOMATOMETER 64%

1985年10月、ある男が殺される事件が発生します。

殺された男は、コメディアンというスーパーヒーローで政府に雇われ諜報活動などを行っていました。

独自にコメディアンの事件を調査をしていた非合法な活動をしているロールシャッハは、

コメディアンを殺した犯人とその裏に隠されている陰謀を暴くために、かつてのヒーロー仲間を訪れたり、

コメディアンの周辺を調査して、真相を暴こうとします。


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リアルとSFが入り混じるウォッチメンの世界

記事内の画像は「IMDb」から引用

ウォッチメンの世界スーパーヒーローの定義というか設定は変わっていてリアルな感じがあります。

マスクやコスチュームを着込んだいわゆるアメリカのヒーロー像ですが、ウォッチメンの世界では、

1930年代に正体を隠すために犯罪者が始めたことが発端になっています。

このような犯罪者を法律を越えて裁くためにコスチュームを着て取り締まり出したのがヒーローの始まりです。

つまり、ウォッチメンの世界のヒーローはマスクやコスチュームを着込んだクライム・ファイターというわけです。

このようなクライム・ファイターが集結し、「ミニッツメン」というチームを結成しますが、

犯罪者に殺されたり、精神を病んだり、法を犯したり、引退したりで解散します。

中には、政府公認の工作員として活動しているヒーローもいましたが、ミニッツメンの時代は終わり、ウォッチメンの時代になっています。

ウォッチメンの世界のヒーローの設定は妙にリアルで、ヒーロー側の異常性もあり政治利用などの思惑や現実の出来事との混ざり合いが絶妙な雰囲気を作り出しています。

20世紀の象徴かつパロディ:コメディアン

記事内の画像は「IMDb」から引用

コメディアンことエドワード・モーガン・ブレイク(ジェフリー・ディーン・モーガン)が、冒頭で殺されたことで物語が動き出します。

年齢は60歳を過ぎていましたが、政府公認のヒーローとして長年活動しており、アメフト選手並みの体躯を持つコメディアンを殺せる人間はそうはいません。

ミニッツメンの時代からヒーローとして活動しており、政府の下で太平洋戦争とベトナム戦争にも従軍していました。

また、ウォーターゲート事件やケネディ暗殺にも関与していて、政府や裏の情報に通じている人物です。

非常に好戦的な性格で暴力を楽しんでいるようですが、繊細な面もあり過去を悔んだり慈悲を求めるという部分から複雑な心境も読み取れます。

20世紀を代表する事件に多く絡んでおり、コメディアンの存在そのものが20世紀を象徴しているような部分もあります。

犯罪者に容赦がない:ロールシャッハ

記事内の画像は「IMDb」から引用

ウォッチメン狂言回しも担うロールシャッハことウォルター・ジョゼフ・コバックス(ジャッキー・アール・ヘイリー)が事件をメインで追っていきます。

小柄ですが、動きは俊敏で実戦経験も豊富です。

ヒーロー活動を開始したころは普通でしたが、少女を殺し犬に食わせていた犯人を殺した瞬間から、

コバックスから「ロールシャッハ」と本人も語っています。

それ以後は犯罪者に対して容赦ない残虐性を見せるようになりますが、自分が考える正義を忠実に遂行するという強靭な精神力を持っています。

精神の異常を若干持っていますが、コメディアン殺しから始まる事件を丁寧に捜査しており、

ロールシャッハ・ジャーナルと冠した日記にまとめています。

神レベルの超人:Dr.マンハッタン

記事内の画像は「IMDb」から引用

Dr.マンハッタンことジョナサン(ジョン)・オスターマン(ビリー・クラダップ)は、唯一の超自然的な力というか特殊能力を持つ存在になります。

核実験の研究者だったジョンは、事故に合い原子を操れる能力、神とも言えるような存在になってしまいます。

超人的な能力、神ともいえる能力を手にしたジョンは、アメリカ人ということもあり人間兵器、抑止力として政府に利用されています。

人間離れした能力を手にしてからは、自身の人間性も失ってきており、世界や人間に対しての関心も薄れています。

ロールシャッハの元相棒:2代目ナイトオウル

記事内の画像は「IMDb」から引用

ナイトオウル2世/ダニエル(ダン)・ドライバーグ(パトリック・ウィルソン)は、ロールシャッハの元相棒で現在はヒーロー活動を引退しています。

資産家であり、地下に秘密基地や兵器庫を持っていますが、初代ナイトオウルの昔話に付き合ったりと退屈な生活を送っているようです。

コメディアンが殺され、ロールシャッハが忠告をしに来て事件を知ります。

暴走がちなロールシャッハを心配し厄介という気持ちもありますが、友情は健在です。

引退を撤回しヒーロー活動を再開させ、事件の真相にもロールシャッハと共に迫ります。

世界で最も賢い男:オジマンディアス

記事内の画像は「IMDb」から引用

オジマンディアスことエイドリアン・ヴェイト(マシュー・グッド)は、世界で最も賢い男と呼ばれ世間に正体も公表し、大企業の経営者としても活躍しています。

身体能力も優れており、常人離れしているといってもいいでしょう。

Dr.マンハッタンの発明品なども利用して富やアメリカの利益に貢献しており、世間の評判も人気も高いヒーローです。

オジマンディアス自身の富や技術力も高く、Dr.マンハッタンの協力も得て独自の研究などを行っているようです。

母親の跡を継いだ:2代目シルクスペクター

記事内の画像は「IMDb」から引用

二代目シルクスペクターことローレル・ジェーン(ローリー)・ジュスペクツィク(マリン・アッカーマン)は初代シルクスペクターの娘です。

メンバーの中では若く、Dr.マンハッタンに惚れて付き合っています。

人間離れしていくDr.マンハッタンと軋轢が生まれた後は二代目ナイトオウルに近づき良い仲になります。

特に居る必要もないような感じもありますが、紅一点ということでしょうか。

Dr.マンハッタンに惚れる感じからも異常性があるともいえますが、母親も少々おかしいので遺伝なのでしょうかね。

ウォッチメンはヴィジュアルとオープニングが最高!

記事内の画像は「IMDb」から引用

ウォッチメンのコミックも持っているんですが、コミックのヴィジュアルの再現度は高いと思います。

あの変な侍風のギャングとかも再現されていますしね。

ロールシャッハはマスク有り無し両方とも再現度高いと思います。

また、本編よりもオープニングが最高です。

ヴィジュアルもそうですが、パロディもうまいですし、オープニングでミニッツメンからウォッチメンの流れがしっかりと説明されているのでクールです。

あのオープニングがあるせいで、ウォッチメンは嫌いになれないって部分もありますね。


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映画:ウォッチメンのネタバレ・感想

記事内の画像は「IMDb」から引用

映画のウォッチメンを何回も観ているんですが、最後まで観てスッキリする映画ではないですよね。

いわゆるヒーロー映画の派手なアクションとかがあるわけでもないですしね。

ロールシャッハの手帳がどう働くかは不明ですし、ロールシャッハを殺さなくても世間的にはオジマンディアスの方が信頼されているから影響ない気もするしね。

もっと言えば、コメディアンを殺す理由もそこまでない気もしちゃう(笑)。

まぁ全員パラノイアみたいな登場人物たちだし、他の作品では触れられないヒーローが持つ異常性というのがよくわかる感じがして嫌いになれないんですけどね。

まともなこといって異常なことやったり、異常な扱いだけどある意味まともな部分でもあったりと複雑です。

変なリアリティがあるのはこういう煮え切らない部分かもしれないし、Dr.マンハッタンというフィクション全開なキャラクターも神のような無責任さと無関心さがあるのがリアルに感じる部分かもしれないです。

映画:ウォッチメン、観て損なし!

記事内の画像は「IMDb」から引用

スーパーヒーロー映画だけどスーパーヒーロー映画でもないウォッチメン

ヴィジュアルはコミック感満載だけどストーリーはけっこう重い。

でも、隙はいろいろある感じもある映画。

魅力もあるが粗さもあるが、嫌いになれない不思議な映画のウォッチメン

とにかく百聞は一見に如かずですので、

言いたいことは、

「ウォッチメン」、観てみてね!


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