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【オデッセイ】創意工夫の宇宙サバイバル&生還劇!SF小説「火星の人」の映画化!

SF映画、「オデッセイ」は邦題になり、原題は原作の「火星の人」の現代と同じく、「The Martian」になります。

長い冒険、知的な探求という意味から、オデッセイという邦題になったのかもしれませんね。

アンディ・ウィアーというSF作家の原作であり、原作は翻訳版もあるので読むことが出来ます。

火星でのサバイバルと宇宙から地球の帰還を目指す生還劇を描いた映画です。

映画:オデッセイのあらすじ・概要

公開 2015年
監督 リドリー・スコット
主演 マット・デイモン
TOMATOMETER 91%

火星の有人探査クルーは、順調に任務をこなしていましたが、突然の砂嵐に襲われてしまいます。

砂嵐の威力はすさまじく、クルーは火星からの退避を余儀なくされますが、その最中にクルーのひとりに事故が起きてしまいます。

助けに行ける状況でもなく、客観的な状況や科学的に考えても生存している可能性はないと考え、クルーは救出をあきらめて火星から脱出します。

クルーもNASAも、死亡したと考えていた飛行士は奇跡的に生きており、火星で孤独なサバイバルを行い、地球への生還を目指します。


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オデッセイの主人公:マーク・ワトニー

記事内の画像は全て「Rotten Tomatoes」から引用

オデッセイ・火星の人の主人公は、火星に一人取り残されたマーク・ワトニー(マット・デイモン)です。

ワトニーは、砂嵐に襲われた際にケガを負ってしまいましたが、奇跡的に助かり基地に戻ります。

ですが、次に火星に人が来るまでの期間は4年あります。

様々な事故や想定外の出来事が起こる可能性がある火星で、最低でも4年間は生き延びなければ救出される希望がないわけです。

植物学者でもあるワトニーは、前向きな気持ちとユーモア、自身の知識や経験を活用して火星で生き延びる方法を模索し実践していきます。

原題は「MOON」になる、「月に囚われた男」は月を舞台にしたSF映画です。デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズの映画監督デビュー作になります。低予算であるにも関わらず、良質なSF映画に仕上がっている作品です。映画:月に囚われた男のあらすじ・…
【月に囚われた男】サム・ロックウェル好きには堪らない良作SF映画! – coxones.net

火星でジャガイモの栽培

記事内の画像は全て「Rotten Tomatoes」から引用

水や空気という最低限のライフラインを確保した後は、4年間かまたはそれ以上の帰還生き延びるための食料が必要です。

残っている食料では到底足りません。

火星に食料はないので詰みかと思われましたが、生のジャガイモがあることから、それを栽培して増やすことを考えます。

火星で自給自足サバイバルをすることになったワトニーは、身の回りにある使えるものは何でも活用して、ジャガイモを栽培します。

オデッセイを観るとジャガイモを食べたくなるぐらい、ジャガイモの偉大さを感じられます(笑)。

地球との交信

記事内の画像は全て「Rotten Tomatoes」から引用

自分の知識が足りないので説明はできませんが、地球と交信するためにワトニーは、知識をフル稼働させます。

無人探査機や16進法を用いた通信に成功し、最終的にはチャットのような連絡手段を得ることに成功します。

自身が生存していることの連絡や地球の帰還への足掛かりとして、通信や交信が非常に大きいものであると感じました。

クルーと地球からの支援者たち

記事内の画像は全て「Rotten Tomatoes」から引用

ワトニーが一人で努力していても、ワトニーだけの力では火星からの脱出も地球への帰還も不可能です。

NASAの人々やクルーの協力が必要になっています。

クルーは、置いてきてしまったという罪悪感を持っていましたが、生存していることを知ると自分たちにも多くの危険が降りかかることを承知で、救出へ向かいます。

NASAの人々も、しがらみや制約がある部分もありますが、知恵を絞ってワトニー救出のために最善を尽くします。

素敵なNASAの人たちとエルロンド計画

記事内の画像は全て「Rotten Tomatoes」から引用

やっぱり、NASAは賢い人が多いんだなという印象です(笑)。

あと、人間性の高さやユーモアが職員の人たちにも必要なんだなって思いました。

職員や研究者、技術者、それぞれが知恵を絞り救出の策を巡らせます。

考え方の違いは多少あれど、救出したいという思いが共通しているので、ドロドロとした感じもなく楽しく観れます。

指輪物語が元ネタの、救出のための秘密の会議であるエルロンド計画のやり取りは笑えますね。

しかも、ボロミアだったショーン・ビーンもいるから余計面白かったです(笑)。

長官のグロールフィンデルって発言も、指輪物語ファンとしては何か嬉しかったです。

オデッセイの中国推しは原作通りらしい

技術者や協力者に中国系の人や中国の宇宙局が関わってきます。

原作を読んだわけではないので、詳しいことはわかりませんが、原作でも中国の助けがあるようです。

映画のスポンサーや中国資本の影響、マーケティング戦略での最近よく見られるハリウッドの中国絡みかと思ったのですが、そうではないようです。

まぁそうであったとしても、そこまでしゃしゃり出てくるわけでもないんで、あまり気になりませんけどね。

映画:オデッセイのネタバレ・感想

記事内の画像は全て「Rotten Tomatoes」から引用

オデッセイは火星でのサバイバルと地球の帰還がストーリーになり、どうサバイバルしたのかと無事に地球へ帰還できるのか、そもそもどうやって帰還するのだっという部分が軸になり楽しめます。

ありがちな人間関係のドロドロなどがないのでストレスなく観れたのが個人的には良かったです。

創意工夫したり、失敗を繰り返しながらも試行錯誤して火星でのサバイバルを行うワトニーを記録映像のような視点で見ることが出来ます。

自然とワトニー視点というか、ワトニー頑張れって気持ちで観れちゃいます。

また、出てくる人たちが良い人間ですし、クルーの人々も素敵ですね。

ハッキリ言って宇宙空間や火星は絶望的な状況や環境とも言えると思いますが、常に希望を感じる作りになっていますし、ユーモアに溢れています。

なにより、前向きな気持ちや姿勢が重要であるとオデッセイを観ると感じますね。

あとは、ジャガイモ美味そうって感じます(笑)。

けっこう、知的な感じもあるんですが、フィジカル的な無茶も多くありバランスよく楽しめます。

手袋に穴をあけて、空気でアイアンマンみたいに宇宙空間を飛ぶとか相当な無茶ですが、それ以外方法がなかったとも言えます。

最善を尽くすということは、こういう無茶や賭けも必要なんでしょうね(笑)。

オデッセイ・火星の人、オススメです!

記事内の画像は全て「Rotten Tomatoes」から引用

オデッセイはSF作品であり、火星でのサバイバル、宇宙空間での活動、地球の帰還を目指すといった危険に満ちた話ではありますが、どこかほのぼのとした印象を受けます。

悲壮感をあまり感じさせないんですが、しっかりと緊迫感を持たすことにも成功していますので、ダラけないで観れます。

地球での会議や計画を練るのも観てて楽しいですし、火星でのサバイバルはやっぱり興味深く観れます。

山場での宇宙空間での一連は、ハラハラしますけど、その中でも軽口やジョークが飛び交うのが、危険や死を覚悟した上で宇宙に来ているという人間、宇宙飛行士たる所以なんでしょうかね(笑)。

そういう部分もあって、嫌な気持ちにならないで最初から最後まで楽しく観れました。

オデッセイの原作も読んでみようかな!

とにかく百聞は一見に如かずですので、

言いたいことは、

「オデッセイ」、オススメです!


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