「ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボ」はタイトルに、走れメタボと書かれてしまっているので、ダイエットの話かと思ってしまいますが、違います。
確かに腹はポコッと出ているのですが、家族の愛の物語です。
ダメ男が生まれ変わるために、マラソンを完走し壁をぶち壊すというコメディドラマです。
目次
映画:ラン・ファットボーイ・ランのあらすじ・概要
公開 | 2007年 |
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監督 | デヴィッド・シュワイマー |
主演 | サイモン・ペグ |
TOMATOMETER | 46% |
サイモン・ペグが脚本をしていますので、派手さはありませんが気の利いたギャグが多くあり飽きないで見ていられます。
また、ダメ男を演じさせたらピカイチな彼ですから、ダメなんだけど憎めない、応援してしまうキャラクターになっています。
やったことは最低なんですけどね。
結婚式の途中で怖くなって逃げだしてしまうという主人公ですが、月日が経ってからも元妻と子供とは交流がありました。
ですが、元妻に近づく恋人の影。
主人公とは正反対の恋のライバルに対抗し、ダメだった自分を乗り越えるためにマラソンに挑戦するというお話です。
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ちょうど良い具合のドラマ感
結婚式を直前で逃げ出すのは最低でインパクトがあるのですが、何となく大げさな感じがしないし、コイツ逃げそうだな感を出しているので笑って観られます。
基本は、逃げてから数年経った時点での話がメインになるのですが、元妻と自分の子供との距離感も良い具合です。
また、主人公と元妻の心の揺れ具合もやり過ぎていないですし、元妻の恋人もそこまで嫌な奴というわけでもなく、悪役過ぎずに良い感じです。
うわっと最低かよっとか、墓穴掘ったな!ってぐらいですね。
話の着地点もハッピーエンドですが、良い納まり具合というか、今後に希望を持たす程度にしているので鼻につかないで楽しく観られます。
マラソンしたぐらいでは、すべて取り返せることなんてないですからね(笑)。
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「ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボ」の登場人物
ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボの主人公は、結婚式で逃げ出してしまったメタボ気味のダメ男のデニス(サイモン・ペグ)です。
デニスは、警備員をしながら暮らしており、たまに子供に会いに来ます。
だらしなく、ボンクラなデニスですが、子供からは好かれており愛情も強く持っています。
元妻のリビー(タンディ・ニュートン)は、パン屋を経営しており自立した生活をして子供の面倒もしっかりと見ています。
サイモンとタンディの掛け合いも面白いですね。
あとは息子役の子がしっかりと演技していますし、子憎たらしい可愛さで良かったです。
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恋のライバルとのバトル
リビーを狙う新恋人のウィット(ハンク・アザリア)は、デニスと正反対の男です。
仕事で多くのお金を稼ぎ、ワークアウトでは身体を鍛え、服装も雰囲気も出来る男という感じのライバル感満載のキャラクターです。
基本的に良い人ではあるんですが、あることがキッカケで本性というか地が出てしまい幻滅されてしまうことになります。
デニスはひたむきに勝負に望みました。
ですが、ウィットはどこかデニスをバカにしており、下に見ています。
デニスにはない魅力をウィットは持っていますが、ウィットにはない多くの魅力をデニスは持っているということでしょう。
デニスと愉快な仲間たち
デニスはマラソンを始めるにあたり、協力者がいます。
まぁ、マラソンに限らず仲間ですね。
従兄弟のゴードン(ディラン・モラン)と大家のミスター・Gが特訓やサポートをしてくれます。
ゴードンとの掛け合いや喧嘩、全部が面白いですね。
ゴードンの持ちギャグも良い具合ですし、要所でガス抜きになります。
ミスター・Gは、見た目からして面白く、キャラクターが良いですね。
大家のミスター・Gの娘もデニスと少し絡みがあり、娘役の人は、ミスター・Gと似ても似つかず綺麗でしたね(笑)。
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映画:「ラン・ファットボーイ・ラン」のネタバレ・感想
ストーリーは単純といえば単純で、マラソンを通じてダメ男が生まれ変わり、元妻に見直してもらうというお話です。
デニスは、取り返すということより見直してもらいたいという気持ちのが強いのではないでしょうか。
また、リビーにしてもまだデニスは好きだけど、ダメな部分を乗り越えて欲しいと思って応援しています。
息子はデニスが大好きです。
デニスは、2人に会えなくなるのが嫌で、2人もデニスと会えなくなるのは本意ではないのでしょう。
ウィットのことをリビーは好きではあったのでしょうが、愛しているというまでは行かなかったということかもしれません。
デニスは、いろんな人からダメ男と思われながらも愛されている人間ですから、そこが大きな違いかもしれませんね。
特訓や喧嘩が面白い
マラソンをやるにあたりゴードンやミスター・Gと特訓を繰り広げますが、軽快で面白いですね。
また、ゴードンはギャンブルでマラソンをデニスが走り切ることに賭けているという打算の部分もあります。
ゴードンのギャンブル仲間もマラソン本番では絡んできて面白くなっています。
マラソンをやめると、リビーとウィットが目の前で婚約を発表した際は自暴自棄になりデニスは言いますが、それをキッカケでゴードンと繰り広げる喧嘩は面白いです。
ウィットとデニスの息子が良い
ウィットは敵役という嫌な役ですが、愛嬌もあり嫌な奴ではあるのですが、嫌過ぎません。
デニスの息子とウィットの病院でのやり取りは面白いです。
また、デニスの息子は、可愛らしく効果的な演技をしていますし、間や表情も良くしっかりとしていてよりシーンに良さが増しています。
サイモン・ペグ はいつも通り良い
サイモン・ペグがやるから、より良いんです。
サイモン・ペグがデニスだからデニスを応援したくなるという部分はありますね。
こういう優しいダメ男を演じさせたら右に出るものがいないのではないかと思うぐらいです。
脚本を担当していることもあり、サイモン・ペグのギャグや魅力が堪能できます。
サイモン・ペグが好き!って方であれば見て損はないでしょう。
また、コメンタリーではサイモンのお母さんもコメントしていて、少ないながらに的確なコメントをしていて楽しかったです。
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ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボ、オススメです!
よくある信頼や愛を取り戻すドラマやタイトルからのデブが走ってダイエットする話ではなく、ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボはしっかりした映画です。
派手な演出や劇的なストーリーではないですが、観ればよい部分が多くあり笑えますし感動もしっかりできる作品になっています。
もちろん、サイモン・ペグが好きな方であればより楽しく観れるでしょう。
走れメタボという部分で変なイメージを持ってしまっている方は、先入観を捨てて観てみることをオススメします。
見終わったら優しい気分になれますし、バカだなって笑いながら観ることも出来ます。
必死に走るサイモン・ペグは面白く最高です!
また、家族の愛や意志を貫くという部分はダメ男がやるからこそ感動しますね。
ハッピーエンドですが、落としどころも良いので嫌な感じもしません。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
ハットトリックするぞ!ではなく、
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