「ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!」は、サイモン・ペグ、ニック・フロスト、エドガー・ライトのチームで作る2作品目になる警察が犯罪を追うアクション・コメディです。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」からの流れを汲んでいますが、内容的には関連がありません。
「スリー・フレーバー・コルネット3部作」の2作品目に位置付けられている面白い映画です!
目次
映画:ホット・ファズのあらすじ・概要
公開 | 2007年 |
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監督 | エドガー・ライト |
主演 | サイモン・ペグ |
TOMATOMETER | 91% |
ロンドンで働く超優秀な警察官のエンジェルが、超優秀過ぎるがゆえに上司や同僚が無能に見えてしまうという理由でロンドンから田舎町のサンドフォードに左遷されてしまいます。
バリバリ働いて、数々の犯罪を解決に導いてきたエンジェルは、平和で犯罪などと無縁な田舎での仕事に戸惑います。
住人も警察官も呑気なものです。
エンジェルが来てからというもの、田舎町サンドフォードには怪しげな出来事が立て続けに発生します。
事故だと勝手に処理され続けるが事件性を疑うエンジェルは、警察内部からも浮いて居場所をなくして孤立してしまいます。
ですが、信念に基づき、事件の真実と犯人を見つけて逮捕するために、エンジェルは苦悩しながらも行動していくというお話です。
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ホット・ファズはサスペンス要素も強いコメディアクション
呑気な田舎町で浮いてしまう警察官のコメディかなと思わせといて、しっかりとしたサスペンスが用意されています。
平和でのどかな情景から、事件が起き、どんどん陰惨な出来事に発展していきます。
また、怪しさもどんどん増して行き、エンジェルと同じくどうなってんだって感覚で観て楽しめます。
しかも、最後のアクションで今までの鬱憤を綺麗に晴らしてくれる構成は最高ですね(笑)。
映画:ホット・ファズの主要な登場人物
ホット・ファズの主人公は、サイモン・ペグが演じる超優秀な警察官のニコラス・エンジェルです。
冒頭で、エンジェルの優秀ぶりがサイモン・ペグのドヤ顔つきで紹介されていて楽しめます。
相棒のニックフロストは、警察官ダニー・バターマンとして登場します。
彼は、サンドフォード警察署長の息子であり、ロンドンから来た優秀なエンジェルにあこがれを持つ数少ない人物になります。
まぁ恒例というか、ご期待通りこの二人がコンビを組むという感じですね(笑)。
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サンドフォードの警察官たち
ダニーの父親のフランク・バターマン署長(ジム・ブロードベント)が仕切っている警察署にエンジェルは配属されます。
バターマン署長は、目の奥は怖いけど気の良いおっさんという感じです。
その部下たちは、紅一点の陽気な女性警官ドリス、メガネで他人任せのフィッシャー、何言ってるかわからない犬を連れた警官のボブという面々。
また、受付にいる髪型が違うだけの適当な双子の警察官。
刑事としては、アンデスコンビのアンディ・ワインライト(パディ・コンシダイン)とアンディ・カートライト(レイフ・スポール)という皮肉屋の刑事が在籍しています。
これが、サンドフォードの治安を守っているような守っていないような警察官たちになります。
怪しいサンドフォードの住人たち
サンドフォードの村の中で事件が起きるので、犯人も被害者も住人が主になります。
主な住人としては、
- 村を監視している爺さん
- スーパー経営者のハンサムガイのサイモン・スキナー
- 唯一の医者で検死もするロビン・ハッチャー
- 宿屋の老夫婦
- パブ経営の夫婦
- コートを着込んでる老人
- 牧師
- カートを押す女
- 村で唯一の新聞記者
- キザな男と色っぽい女
- 金持ちの小男
- トロールのような大男
などなど色々な面々がいます。
住人の役者さんたちも名優ぞろいで豪華です。
住人の中には被害者になる場合もありますし、怪しげな行動をとっているものもいます。
犯人や黒幕が誰なのかをエンジェルは、突き止めなければ自分の身まで危うくなっています。
ホット・ファズでも豪華なカメオ出演
今回もカメオで豪華な出演者が登場しています。
お馴染みの、ビル・ナイ、マーティン・フリーマンはニコラスのロンドンの上司として登場して絡みもあります。
そこに追加して、スティーヴ・クーガンも上司役で出ています。
ロード・オブ・ザ・リングの繋がりかわかりませんが、監督のピーター・ジャクソンも冒頭の回想でサンタクロースの恰好をした犯人役で出演しています。
また、ガラドリエル役のケイト・ブランシェットはマスク姿ですが、ニコラスの元恋人として出演していますし、ビルボ役のイアン・ホルムは終盤に救急隊員のような役でチラッと出ています。
相変わらず豪華で楽しいですね(笑)。
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ホット・ファズでもサイモン&ニックは最高!
個人的に好きだからなんでしょうかね。
サイモンとニックというだけで、にやけてしまいます。
ショーン・オブ・ザ・デッドで評価を得た分、ハードルも上がったという面もあるでしょうが、より面白さとパワーを増していますね。
ふたりは警察官としてコンビですから、ショーン・オブ・ザ・デッドよりもふたりの絡みは多い気がします。
また、アクションはけっこうふたりで頑張るところも多いのでより楽しくなっています。
サイモンの飛び蹴りや、ニックの走りにも注目です。
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アクション中の小ネタも最高
アクション自体が楽しいのですが、そこに散りばめられた小ネタも良く出来ています。
複数自動の入店お断りの店に、大勢の子供たちを突入させたり、パブの看板を投げ込みシーンでは看板の言葉もジョークになっています。
また、スロットマシーンの音の使い方とかも巧みです。
犯人とやり合う際のやり取りや、警官同士の掛け合いもギャグになっていて最高ですね。
個人的には、医者に対しての、「イエー、マザファカー」とボロネーゼの件とかが好きですね(笑)。
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映画:ホット・ファズのネタバレ・感想
いつも通りのコメディでしょ?と侮ることなかれ。
コメディの出来は文句なく良いし、警察官が主人公だから犯罪を追うのは自然な流れといえますが、そこもしっかり描かれていて良く出来ています。
一見平和で良い住人が・・・というのはお決まりのパターンではありますが、良く出来ています。
そして、どうオチをつけるのか、ここまで溜まった鬱憤はどうしてくれようか。
と、ニコラスと同じような気分になってからの、アクションで滅茶苦茶スッキリします(笑)。
もっとやれ、もっとやれ、と思いながら突き進んでいくアクションは、面白くてすごい気持ちが良いです。
この最後のアクションを観ると本当にスッキリしますよ。
もちろん、そこに辿り着くまでも面白いのですが、すべてがアクションに繋がる前振りになっていて見事だと思います。
ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!オススメ!
ショーン・オブ・ザ・デッドのファンなら必見ですし、ゾンビは嫌だけどって方はホット・ファズなら楽しめるかもしれません。
もちろん、映画は、ホット・ファズだけ観たとしても楽しめます。
ホット・ファズという映画は、コメディ、サスペンス、アクションのバランスが非常によく取れているエンターテイメント作品です。
俺たちスーパーポリスメン!とかいう安い邦題のせいで、イメージだけで避けている方は、是非、一度ご覧ください!
個人的には、ショーン・オブ・ザ・デッドで上がったハードルも何のその、すごく楽しめますし好きな作品です。
とにかく百聞は一見に如かずですので、
言いたいことは、
「ホット・ファズ」、オススメです!
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